日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

カメレオン・レンズ感想

ポルノの新曲「カメレオン・レンズ」がカフェイレで解禁されたのでその感想です。

まず一言目は「お洒落…!!かっこいい…!!!」です。初めて聴いたときの感想はこんなもんです。

 

「ホリデイラブ」のCMで大体の人が予想していた通り、Part time love affair系統のお洒落でアダルトな曲でした。カップリングでPart time~、アルバムでMICROWAVE、そして満を持してシングルでカメレオン・レンズって感じですかね!

「LiAR/真っ白~」リリース記念生配信の時やカフェイレでの話なんか聞いてると、晴一自身かなりPart time~に手応えを感じていそうでしたし、この系統をシングルでというのは、僕もですが、ファンが熱望していたけど、ポルノとしてもやりたかったことなのかなと。

 

イントロからAメロへの入り、Bメロのコーラスとの掛け合い(でいいのか?)、サビ前の「ノゥノゥノゥノゥ」みたいなあれ、と今までのシングルでは殆どなかった試みが沢山。あとは英詞が多めなのも珍しいですね。

そしてなんといっても、サビの最後のフレーズを繰り返さない! 聴いてて「このフレーズ繰り返して終わるかな?」って結構な人が思ったと思うんですが、そこを繰り返さないで1回で終わる! ツイッターでも書いたんですが、「(このまま)終わるのか…? 終わるのか…!? 終わった…!!」って感じです。

ライノセロスの時のインタビューで晴一が「今回のアルバムは普通だったら繰り返すところを繰り返さずスパッと終わってるものが多いです」って言ってて、特徴的なのはミステーロのラスサビだと思うんですが、この時は正直なところ「そうは言うけどこれもっかいサビあってもいいのにな~」と欲張った感想を持ったんですが、今回は全くそう思いませんでした。繰り返さない妙というか、繰り返さないで余韻を残して終わっていく感じがすんげーいいです。

 

歌詞は「カメレオン・レンズ」というタイトルと晴一のドラマに寄せたコメントの通りといったところでしょうか。「人は見たいものしか見ようとしない。」、人によって見えてるものは違う。結局人は分かり合えないのか、主人公の諦念が切ない。ただ、諦めつつも、「月蝕の夜 待ち続ける」とあるように、分かり合うことへの希望は捨てていない。月蝕だから分かり合えるとしても蝕み合うことによってとなるわけだけど。

「人は分かり合えない」が前提の歌詞のような気がするけれど、言い切ってるわけではありませんよね。どちらにも言い切らないのが晴一の歌詞だなと。

個々のフレーズだと2番サビの「不吉な声で烏が鳴いた あれは僕が君の空に放した 青い鳥なのかもしれないね」が好きです。

歌詞と曲の切ない雰囲気を壊さないけれどかっこいいギターソロもまたいいんですよ。 この曲の場合ギターソロがかっこよすぎるとそこだけ浮いちゃうと思うんですがそんなことはなく。大人っぽいソロです。

 

そして昭仁の歌と声の色気が凄い。バタフライエフェクトのインタビューで昭仁がよく「自分の声の手綱を握れるようになった」と言っていましたが、何目線だよって話ですけど、本当にどんどん昭仁の表現力が増していってるんですよね。「空が青すぎて」リリース時や「THE DICE ARE CAST」のライブの時も昭仁の表現力の進化は感じたんですけど、そこから更にずっと進化し続けている。

本人もよく言ってますが、「常に全力で青筋立てて歌うのではなく、いい意味で力を抜いて歌うことが出来るようになった」というのが大きい。カメレオン・レンズはアップテンポでハイトーン連発という典型的なポルノの曲ではないので、抜くところは抜く、ってのがより分かるようになっていると思います。Aメロなんかかなり抑えてて、語りかけている感じといっても通じるかもってくらいですしね。

あとはCメロラストの裏声にはゾックゾクしました。

 

正確ではないですが、昨日のカフェイレでは「タイアップがあるとアゲハ蝶やサウダージみたいなラテン系か、ハネウマライダーみたいなイメージの曲でっていう発注をされることが多いんだけど、今回はそういうポルノのパブリックイメージに沿うような曲をということではなかったので、ポルノとしてシングルでチャレンジングなことを出来るなと思った」と言ってました。

リバル以降「ポルノ・ルネサンス」ということで、リバルとLiARがラテン、THE DAYと真っ白~がロック、キング&クイーンがポップ、Montageはワンモア以降のデジロックな感じか、とパブリックイメージに沿う曲を出し続けてそれぞれのイメージの曲を更新していって、遂に(ようやく?)新たな面を出すと! Mステとかでやるのが楽しみでたまらない。カメレオン・レンズが新しくポルノのパブリックイメージに加わってくれればいいな。…これでまた実はダブルフェイスでこれは2曲目なんでMステではやりませんなんてことにならなきゃいいけど。

 

しかしキング&クイーンの次のシングルがこれってポルノの振り幅の広さは凄い。改めて思いましたけど。真逆も真逆ですよ。昭仁と晴一二人ともが歌詞も曲も書くってことの強みですよね。これ片方だけだったらポルノグラフィティじゃないですもん。

 

ちょっとカメレオン・レンズから話は逸れますけど、キング&クイーンとか、Ohhh!!! HANABIとかポップな曲もやるからこういう曲が映えるんですよね。最初は歌詞に面食らったけども、キング&クイーンはアルバム感想記事に書いた通りだし、HANABIもなんだかんだでライブで楽しい曲だし好きですよ。

ロッキンのインタビューでポルノはあくまでポップ側ってスタンスを取られたのにはムッとしましたし、ポルノはロックバンドですが、ポルノがポップじゃないなんてことはないじゃないですか。ポップポップしてる曲は、僕個人としてはポルノにそんなに求めてるタイプではないですが、真正面からどポップな曲やるのってなかなか出来ることじゃないと思うのでかっこいいと思いますよ。他のロックバンドは逸らすでしょ絶対。ポップって何回言ってんだ。

 

カメレオン・レンズにはヒットしてほしいのでホリデイラブには頑張ってもらいたいですが、なんか今回もダメそうな予感がするんですよね…。ドラマの内容が面白いかどうか以前に世間はまた不倫ドラマかよもういいよってなってるタイミングな気がすんだよなー。

 

「最新作が最高傑作!」の通りなこの曲をCDやライブで聴くのが本当に楽しみです。なんなら気が早すぎるけどこの曲が入る筈の次のオリジナルアルバムまで楽しみです。