日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

ブレスの感想

BUTTERFLY EFFECTのライブ感想記事がどうにも行き詰っているので、ひとまず置いておいて、ブレスの感想です。

 

○ブレス

今回まさかのポルノ×ポケモンが実現。僕がポルノの次くらいに好きなスキマスイッチが「アイスクリーム シンドローム」でゾロアークの主題歌を担当した時から、「いつかポルノもポケモン主題歌やらないかな。でもポケモンにポルノが合う気がしないし、寄せにいったら僕の好きなタイプの曲ではなくなるだろうしやらなくてもいいかな」と思っていました。

なので、正直嬉しさよりも困惑が勝ったんですが、そんな心配は今のポルノには必要なかった。まぁ実際にフルを聴くまではちょっと心配でしたけどね。初報のポケモントレーラーでは歌詞がいまいち聞きとれなかったので、「キング&クイーンほどではないにしても、やっぱりポケモンに合うような直球の応援歌なのかな」と思いましたから。

フルを聞いて歌詞を文字起こししてみると、全然直球じゃない!晴一らしい一筋縄ではいかない歌詞でした。

ポジティブ一辺倒ではなく、ネガティブもひっくるめての自分を肯定してくれるところももちろんなのですが、特に晴一らしいなと感じたのは2番サビの「簡単に重ねるんじゃない 君を/すぐに変わっていくヒットチャートになんか」、Cメロラストの「誰も君の道は行けない」あたりかな。「明日が良い日だなんて何で言い切れるのか」、「無責任なことはあまり歌詞にしたくない」という晴一のぶれない考え方に基づいていますね。「僕」は曲がり角までなかなか来ない君を迎えに行かないし、白馬には自分が乗る方がいいし。結局やるのは、やることが出来るのは自分自身。(「瞬く星の下で」に関しては、晴一がCDTVの曲フリでズバリ「自分のことは自分でやれって曲です!」と紹介していたのが心に残っています)

とはいえ、何か無理して変えろと押し付けるのではなく。一呼吸置いて、一休みしてもいいんじゃない?と言ってくれるのも実に晴一らしい。「ブレスのできない歌は誰も唄えやしない」という一節が本当に良い。昭仁がこれを歌うのか!ってのはまぁ置いておいて、この一節に救われる人は沢山いるんじゃないかなぁ。

 

音楽と人』や「音楽ナタリー」でのインタビューでは、今回はかなり歌詞に苦戦したと語っていました。「曲がポケモンに寄せきったものになっているので、歌詞まで寄せたらポケモンという大きな作品に呑みこまれてしまう。」、「今回のポケモン主題歌、誰でも良かったんじゃない?ということになりかねない。」と。

最初はポケモンに寄せたパターンの歌詞も書いていて、なんなら「ゲットだぜ」を歌詞に入れてたなんていうから驚きです。そんなゴリゴリにポケモンに寄せた歌詞をポルノの晴一の歌詞で聴きたくないので安心しました…(笑)

本当に完成形の歌詞で良かったです。ポケモンに寄せてたらこの曲好きになってなかったでしょう。僕自身かなり好きな曲になったし、シングル曲の中でも上位に食い込むくらいの名曲だなと感じています。

 

「みんなの物語」も劇場で見ました。正直「みんなの物語」って抽象的なタイトルだし、ゼラオラとルギアが出てくるってこと以外よく分からんし、どうなのかなぁと期待しすぎないようにして見にいったんですが、これが非常に良かった。まさに「みんなの物語」でした。まさか泣かされるとは。そしてブレスが本当にこの映画にぴったり。今回のタイアップが実現して良かったです。アニポケは見てた時期と見てない時期がばらばらだし、劇場版も半分くらいしか見てないので、こんなこと言うとアニポケガチ勢には怒られるかもしれないんですが、ポルノとポケモン、どっちものファンで良かったと思いました。

ネタバレはしたくないので、是非とも劇場でやってるうちに見てきてください。

 

ポケモンの曲」としてブレスを聴く子供たちには、歌詞の意味が今は分からないかもしれないけれど、いつか聴き直した時に「こういうことを歌っていたのか」と気付いてほしいですね。

 

○海月

「海月」というタイトルから儚い幻想的な曲だと予想していまして、Aメロも落ち着いていたので、遠からずかなと思ってそのまま聴いていたらサビで一気に弾けてびっくりしました。Aメロ、Bメロが深海で、そこからサビで上昇して視界が開けるイメージ。

この曲の聴きどころは何よりまずAメロの昭仁の低音ではないでしょうか。ここまで低音を使った曲は珍しい。聞き慣れてる高音とのギャップもあって、最初の一音から曲の世界に引き込まれますね。

個人的に好きなのはサビの「何ひとつ歪んでない」の「歪んで」の詰め込み具合です。

 

○ライラ

1回目を聴き終わった時あまりの衝撃にしばらく放心状態になり、2周目をなかなか再生できませんでした。海月がぶっ飛んでしまった。

とにかく情報量が多くて、聴きながら全く整理がつかなかった。「お、ラテンっぽい感じか?いやでもウェスタン的なイメージ?ん、ロシア語?」とか思ってたら「ライララライララライララライララライライライ」ですよ。なんだこれはと。え、ライラってそういう意味?女性名とか星座ではなくて?困惑のまま2番を聴き終えると間髪を入れず長台詞!歌詞カードの下の方になんだかかなり文字量が多い連があるぞってのは意識してましたが。こんなの笑っちゃうじゃないですか...笑 昭仁が台詞部分だと微妙に滑舌悪いのも含めて。台詞が終ったら今度はコロブチカ!テトリスで聴くやつ。最後は怒涛のライララライララライララライララライライライ!何回繰り返すんだ!そろそろ終わるかなと思うところで昭仁の「ハイ!」。そこからまだまだ繰り返しますからね。ラスト1分を真顔で聴けた人はいないだろう。

全く想像していなかったジャンル(ロシア民謡)への驚きと、長台詞やライララライララライララライララライライライへの困惑と笑いが混ざって放心状態になったというわけです。しばらくこの曲をどう受け止めればいいのか分からなかった。

初めて聴いたときはまぁおそらく大体の人がこんな感じになるのでは。

 

歌詞で言いたいことはサビの「歩き疲れたら帰っておいで 懐かしい歌など歌いましょう」に集約されてますかね。自暴自棄、破れかぶれでもとりあえず歌っとこう!と。

台詞部分に関して、カフェイレでのリスナーからの「台詞は昭仁さんのアドリブでしょうか?」という質問には笑いましたね。アドリブて。「これがアドリブだったらなかなか心が疲れている人だよね…(笑)」と晴一も返していましたが。

そんな歌詞や台詞に合わせて昭仁の歌い方もざらっとしててぶっきぼらうな感じ。こういう歌い方は久々に聴けたので嬉しい。

 

ツイッターで感想を漁ってみると案の定賛否両論でしたね。僕は賑やかで楽しくていいんじゃない?というところに落ち着きました。ライブ、しまなみで多分やってくれるでしょう、で聴くのがかなり楽しみです。康兵さんとか凄く自由に弾いてくれそう。

 

ブレス、海月、ライラと三者三様の曲が聴けて、更にロッキンのDVDまでつく今回のシングルはどう考えてもお得ですね。

ラバッパーでも困惑しきりのライラをポケモン切っ掛けでCDを買ったキッズが聴いてどう受け止めてくれるかはちょっと心配なところではありますが、まぁ大丈夫でしょう。

「カメレオン・レンズ」と「ブレス」が入るはずの次のアルバムが今から楽しみでなりません。ベストアルバムは出してくれるなよ。