日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

振り返り ゲーム編

ここ2,3年くらいでやったゲームの感想をちょっとずつ。

ゲームの感想もツイッターで呟いたり呟かなかったりと中途半端なのでまとめておきたいなと。

僕がやった順番なので、発売順ではありません。

ところどころネタバレ注意で。文字色を白にして隠すなんていつの時代なんだという気もしますが。

 

2021/01/12 追記

最初にこの記事を書いたのは2019年かなと思うんですが、「ザンキゼロ」の感想は2020年、「WILL 素晴らしき人生」以降の感想を書いたのは2021年とちょっと間が空きすぎてますね…。これ以降のゲームの記事もいずれは書きたいのですが、流石に記事を分けようかなと思います。

 

ポケットモンスター ウルトラサン(3DS)

サンムーンで「明らかにここイベント少ないしマイチェン前提なのかな」と思っていたところが意外と補完されず、なんだかあんまりおもしろくなかった記憶がある。マツリカさんの出番が増えたのはよかった。

びっくりするくらい難易度が高かったのは好印象。何度ウルトラネクロズマに6タテされたか。僕がRPGにおけるレベル上げが嫌いなうえ、旅パにそんなに強いポケモンを入れてなかったってのも要因だが、ポケモンのシナリオでここまで苦戦したのってBW2以来かもしれない。ソード・シールドもほどよく躓くくらいの難易度を期待したい。

 

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(Switch)

時のオカリナはなんとかクリアしたものの、風のタクトムジュラの仮面を途中で投げてしまったという前科があるため、ブレワイも買ったところで投げてしまうんじゃないか?と、ずっと買うのを避けていたのだが、そんな心配をしていたのがあほらしくなるくらい面白かった。

ブレワイに関してはもはや今更僕がここで具体的な感想をいうこともない気がする。

スイッチ持ってる人全員やってください。

 

星のカービィ スターアライズ(Switch)

カービィ本編のシリーズ最新作。

率直に言えば、期待しすぎたかな…?という感じ。ロボプラがシリーズ本編に漂っていたマンネリ感を見事に打破してくれた大名作だったので、今作も期待していたのだが…。

まず、ストーリーがあっという間に終わってしまうのが残念だった。ボリュームが少なく感じてしまった。実際のところ、ステージ総数はロボプラと大差ないらしいのだが、今作はボスステージが占める割合も多いのであんまりステージ数で比べるのは意味がないと思う。ヘルパーを3人出しておけばボスに負けることもない、なんならカービィを隅っこに放置して他の3人に任せておいても勝てちゃう程度の難易度でサクサククリアできすぎたのもボリューム少なくね?と感じる要因だったのではないか。

次に、流石にストーリーを語らなすぎなのでは?と思ってしまった。いつものことといえば、そうなのだけど。いやでも、そんなに設定決めてるならさ、スタートボタン押したときの説明文だけじゃなくて、ミーバースとかニンテンドーニュースとかでディレクターが語るとかじゃなくて、本編で語ってもいいんじゃない?って思うわけだよ。ハイネスの目的とか、エンデ・ニルの中身のカービィそっくりなやつとか、そんなに匂わせるなら語っちゃってくれよって。今作は最低限のストーリーも語ってないのではないか…? なんとなくカービィ操作してなんとなく敵っぽいやつ倒してなんとなく銀河を救う。いや、様式美ではあるのだが…。実際ツイッターでも「初めてカービィやってるんだけどストーリーの目的が分からないからあんまり楽しめてない」みたいな感想も目にした。

次はファンサービスについて。これは難しいところ。カービィシリーズの最近の作品はファンサービスが凄い。嬉しい。まさかまたリッククーカインを操作できる日が来るとは思わなかったし、アドとリボンなんて二度と出ないと思っていた。ドリームフレンズはファンサービスの極致なんじゃなかろうか…。と思うのだけれど、実際ファンサのために買ってるわけじゃねぇしな…なんてことも思うわけで。なんというか、ファンサがやばいのでスタアラは神ゲーとはならないぞというか…。

まぁなに、今回は集大成という意味合いも強いだろうし、ファンが勝手に作ってるシリーズ間(ディレクター間…)の溝を埋めてくれたという意味では大いに意義があったと思う。あんまり大きな声では言えないけど、熊D作品をあげるための桜井さんアンチとか大分うるさいから…、全部ひっくるめてカービィシリーズじゃねぇか…って。

最後に、あの腕が伸びるムキムキのデデデはナシ。

 

デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー(PS VITA/PS4/Switch)

「サイバースルゥース」とその続編「ハッカーズメモリー」が両方遊べてしまうめちゃくちゃお得な販売形態なのだが、これじゃサイスルのリメイクかなんかなんだろうと思われてしまうのでタイトルが良くない。

デジモン育成RPGの皮を被った(?)良作アドベンチャー(と言ってしまっていいものか)だったサイスルの続編ということで、制作側のハードルも相当高かったと思うが、今作もストーリーはとても良かった。中盤までは話のスケールが小さいうえ、話のメインに関わってくる龍司がそんなに好きになれず、ちょっと退屈だなと感じていたが、中盤(エリカの精神世界にアクセスするあたり)からスケールも大きくなってきて、グンと話が面白くなった。

ラストのエリカがフーディエモンになって人間界に帰ってこないという展開は賛否両論あると思うが、なにも奇を衒ったわけではなく、ストーリーのテーマ的にこのラストが描きたかったんだろうということを強く感じられるので僕は賛側このラストとフーディエモンに関しては、和田光司さん、ならびに「Butter-Fly」へのリスペクトが詰まっており、EDでは号泣してしまった。ちなみに、フーディエモンの図鑑説明にある「永遠の宝物」とは和田さんの楽曲のタイトル。文言だけ読むと日本語がちょっとおかしい気がするのはそういうことである。デジモンの曲ではないので、分かる人にだけ分かるようになっている。(スイッチ版だと説明文が修正され、「永遠の宝物」の記述がなくなっている模様)

バトルの新システムとして、「ドミネーションバトル」という団体戦が追加されたが、これは正直面倒なだけで面白みはなかった。

ハッカーズメモリー、あんまり売れてないみたいので是非手に取ってほしい。どう考えてもお得なので。デジモンは無印しか知らないっていう人向けのファンサも結構あるので、昔デジモンを通った人は絶対に楽しめる。

ちなみに僕は図鑑全匹埋めるくらい熱中した。

 

○Life is Strange Before the Storm(PS4)

名作アドベンチャーゲーム「Life is Strange」の前日譚。主人公は青髪になる前のクロエ。

これはちょっと、評価に困る作品だった。ぶっちゃけた話、ゲーム性があまりない。ムービーゲーといって差し支えない。時間を巻き戻せたマックスと違い、クロエは何も能力がないので、ゲームとして面白くするのは難しいだろうなと発売前から思っていたのだが、わりとまじで心配していた通りになってしまった。一応クロエ特有のシステムとして、クロエの減らず口を生かした「バックトーク」という、相手の言葉尻を捉えて口喧嘩で丸め込むシステムがあるのだが、ルールがわかりづらいうえ、あんまりゲームとして面白くはなっていない。(クロエのセリフは面白いが)

マックスと再会する前のクロエを知るという今作のストーリーは、ファンとしては嬉しいものだったのだが、今作の軸であるレイチェルがまた癖の強いキャラクターで…。今作を楽しめるかどうかは、彼女を好きになれるか否かにかかっている。ちょっと情緒が安定してなさすぎやしないかい。あとやっぱり、プレイヤーはクロエがこのあとマックスと再会するってのを知ってるわけなので、マックスがいるのに今作でレイチェルと付き合うような選択をあんまりしたくないなって思っちゃった。

あと、肝心のラストが消化不良だったかな。デイモンとバックトークする準備万端で向かったのに、気絶してる間にセラがいて…ってなんでこここんなダイジェスト風味なんだ…!? 更に、そもそもを言うと、前日譚である本作で知りたかったのってレイチェルの身に何があったのか、どうやってLiS本編に繋がっていくのかだったんだけど、今作ではそこが語られないという。そこまでいかないんかい。まぁそこまで描くとラストが暗く重くなってしまうけれども…。

と、ここまで良い点を挙げていないが、LiS本編でクロエのことを大好きになった人は今作もプレイする価値あり。今作でもLynnさんの演技がとても良い。

 

○Detroit: Become Human(PS4)

ヘビーレインとビヨンドをやりたいやりたい言っておきながらずっと手を出していなかったので、そっちやってからかななんて思ったりもしたけれど、四の五の言わずに買って大正解だった。

大学生の時なら10周くらいできたんだろうが、結局3周しかしてないので、全然遊びつくせていない。あれだけ膨大な量の分岐をよく作れたなぁ。アドベンチャーゲームでこんな大作が出るのが羨ましい限り。日本ももっともっとアドベンチャーゲームが元気になってほしい。

ちなみに、僕の1周目は、

コナー:コナー対コナー時、ハンクの息子の名前が答えられず死亡

マーカス:平和ルートで生き残り

カーラ:リコールセンターから脱出できず、アリスともども死亡

というもの。

デトロイトは、プレイヤーの行動を待たず時間経過で次のイベントに進んでしまうタイプのゲームなので、「話が進みそうなものは最後に調べる」、「行き止まりを潰してから正解ルートへ行く」タイプの僕には厳しいというか容赦のないゲームだった。コナールートがこうなったのはそのせい。

デトロイトにはグッドエンドもバッドエンドもない、プレイヤーの体験したものがすべてだ、ということになっているのだが、1周目のエンディングは流石に悲しかったので、2周目は頑張って全員生存を果たした。

 

ゼルダ同様、ここまでの大作となると僕が言うこともあまりない。PS4持ってる人全員やってください。

 

ザンキゼロ(PSVita/PS4

スパチュンが送り出した怪作にして名作。そう言い切りたい。

詳しいことは公式サイトを見てほしい。

「いかに『不便』と付き合えるか、『不便』を楽しめるか」というのがこのゲームの肝だと感じながらプレイしていた。「ダンジョン内で死んだらアイテムを周辺にぶちまけてしまう」、「水辺で死ぬとアイテムを貴重品でもお構いなしでロストしてしまう可能性がある」、「HP、スタミナ、尿意、各キャラの年齢と管理するものが多い」、「キャラの年齢、性別、体格によって持てるアイテムの総重量が違い、総重量を超えるとその場から動けなくなる」等々、とにかく時代に逆行するかのような不便で面倒なシステムがユーザーに襲い掛かるわけだが、これらは全て理に(作中の設定に)適っている。無人島でのサバイバル生活なんだから不便で当たり前ではないかと。その不便と上手く付き合って、苦労してダンジョンをクリアしてストーリーを進めていくからこそ楽しいのだ。こういうゲーム性をウリにして発売されたのがこの挑戦的なタイトルであるはず。

しかしこれらのシステムはやはり今の時代に出すには厳しかったのか、否定的な意見が飛び交い、結局この感想を書いている時点で既にかなりのアプデが入り 、前述した不便なポイントはほぼ修正され、たいへんに快適なものとなった(なってしまった?)。また、システム面だけでなく、バトルの難易度も大幅に下げるアプデも入っている。難易度を最低にすれば敵にほぼ負けることがないなんてのはもう、ダンジョンRPG部分のゲーム性をかなぐり捨てている。ストーリーだけ楽しみたい人は難易度を最低にしてやってねということなのだろう。発売当初のバランスでクリアまで楽しんだものからすると、そこまでするかねと残念に思ってしまうのだが、実際のところ、ストーリーや声優さんの熱演は素晴らしいのでそれだけでもヒキはあると思う。ダンジョンRPGというジャンルで購入に踏み切れないアドベンチャーファンや声優ファンは是非手に取ってほしい。ダンガンロンパよろしく下ネタというか、生々しい描写は多いのでその辺には気を付けて。

ちなみに、ダンガンロンパのスタッフが制作しているという情報によって、色々警戒している人も多かったようだが、小高さんは本作には関わっていないため、その辺は安心していい。

 

○大神 絶景版(Switch)

名作と名高い大神をようやっとプレイ出来る機会が来た…!ということで期待値をガンガンに上げた状態でプレイを始めたため、思ったほど…?なーんて感じてしまったが、全体的には楽しめた。

オリジナルが出たのは相当前ということを考えると、今でも十分楽しめたのは凄いことだと思う。名作はいつやっても面白いなんて言うけども。

まず、この作品のシステム面での最大の特徴である筆しらべはやっぱり楽しかった。ただ、(これでも相当良くなったらしいが)操作性が手放しで褒められるような感じではない(オブラート)こと、習得した筆しらべが増えてくると識別がされづらくなってしまうことは残念だった。特に、穴掘りのミニゲーム中だけなんだかすげぇ操作性が悪くなるような気がして、結構いらいらしてしまった。

ゲームのシステム、流れは、ざっくりいうとめっちゃ簡単なゼルダって感じか。世界を駆け回ってストーリー進めてダンジョン入って謎解いたりなんなりして最終的にボスを倒すと。アクション面の難易度が全く高くないのでアクションがへたくそな僕としてはありがたかった。ダンジョン内の筆しらべを使った謎解きはもう少し難易度が高くてもよかったかな。新たな筆しらべを習得すると、当然その直後はそれを使って解くものが多くなる。それはチュートリアルも兼ねてるからいいのだけれど、その後応用が出てこないな…?みたいな。ずっとチュートリアルじゃんって思ってしまった。筆しらべの習得スピードとストーリーの進行が大体比例しているので、中盤以降習得したものの出番が少ないのはしょうがないことではあるのだけれど。

とまぁ不満点を挙げるとわりと出てきてしまうが、大神は水墨画風のタッチの世界を作り上げただけで勝ちだよなと思う。神州平原を走り回ってるだけで楽しい。この和な世界に魅力を感じられない人はこのゲーム楽しめないだろうなと。魅力を感じられない人が悪いってんではなく、向き不向きの問題として。「雰囲気ゲー」って悪い意味で使われることも多いけど、大神は良い意味でまさに「雰囲気ゲー」だった。

これが発売された時期はゲームが豊作で、早くクリアして次行かなきゃと焦りながらプレイしたのはもったいなかったかなと反省している。サブクエストとかコレクションとかやり込み要素が充実してるんだけど、その辺はあんまりやらずじまいになってしまった。Wii時代に大神に出会っていればもっと熱中してたかもなぁ。

 

○UNDERTALE(Switch)

各所で大絶賛の「誰も死ななくていいやさしいRPG」。やろうと思えばVITAかPS4で出来たのだが、スイッチで出るまでスルーしていた。RPGは普段あまりやらないジャンルなのだが、友達に熱心におすすめされたこともありプレイを決めた。

Nルート、Pルート、Gルートの順にクリア。詳しくは書かないが、UNDERTALEで僕が安心したのは、序盤にカエルが「できれば敵は倒さず仲良くなってほしい」という旨を伝えてくれたこと、Gルートには絶対に自分の意思で入ろうと思わないと入れないことの2点。この2点がないと、自由に遊んでいたのになんで説教されなければいかんのかってきもちになってしまっていたと思う。説教臭いのは好みではない。ルート回収のためとはいえ、あくまでもGルートには自分の意思で入ったので、もろもろを理不尽とは言えない。これは言われてもやむなしだなと納得できる。これは大きい。Gルートに関しては、ストーリーに入り込んでキャラの発言を受けてはっとしたとか考えさせられたとかではなく、客観的によく出来てるなと感じたというところ。っていうかこれは、Gルートだけの話でなくこの作品全体への評価だな。メタを扱った作品としてたいへんよく出来ているなと。

と、プレイしてからかなり経った段階でこの感想を書いているので、なんだか冷静に評価をくだしている感じになったけれども、プレイ中はしっかり色んな演出にびっくりしたり怖がったり興奮したりしてたよ。

 

僕のヒーローアカデミア One's Justice(Switch/PS4)

ヒロアカの格ゲー。格ゲーは普段全くやらないのだが、ヒロアカはずっと応援しているし、ヒロアカのキャラを操作する格ゲーなんて絶対楽しいでしょと思い購入。(3DSのはあんまり出来がよくなさそうだったのでスルーした)

今作はキャラゲーとしてかなり出来が良いのではないかなと思う。原作再現がしっかりしてるしド派手な戦闘は楽しいし。オールマイトや常闇、お茶子が使いやすかった。

プレイアブルキャラクターがDLCも含めて結構多いというのもポイント高い。A組はメインどころプラス耳郎という感じだが、敵が充実している。発売時点では戦闘描写がそこまでないトガちゃん、荼毘に加え、(こっちはがっつり戦闘描写あるけど)なんとマスキュラーまで。

原作ファンなら買ってよい出来だと思う。格ゲーとしてバランスが取れているのかとかその辺はわからないけれど。

僕が小学生の時のグランドバトル2みたいな感じで今の子たちに遊ばれてたらいいな!

 

○返校 Detention(Switch)

e-shopを見ていたら無性に気になって購入した台湾ホラー。ジャケ買いみたいなもん。

これが非常に当たりで、好みに合う作品だった。クリアして「サイレントヒルっぽい演出だったな」と調べてみると、実際にサイレントヒルに影響を受けているというし、なんならサイレントヒルのスタッフと対談もしているほどだった。ホラーはあまりやらないものの、サイレントヒル2はかなり好きな作品なので、返校も気に入るべくして気に入ったというところかも。

2,3時間で終わるので、(時間的に)サクッと出来る良質なアドベンチャーゲームがやりたい人は是非に。それなりにグロいしびっくり演出もあるがホラー度はそこまで高くない。台湾の歴史についての前知識は必要ない。

 

ポケットモンスター Let's go! ピカチュウ(Switch)

全然期待せずというか、肌に合わねぇだろうな~と思いつつも、これもポケモン本編にカウントされるっぽいからまぁ買っとくかくらいのノリで買ったらかなり楽しかった。ごめんなさい。でも野生戦がポケGO方式で戦闘一切なしなのは最後まで馴染めなかった。そこまでカジュアルにせんでも。

ピカブイ最大の魅力は以下の2点によってポケモンが生きているということをしっかりと感じられること。1点目はシンボルエンカウント。いやぁポケモンシンボルエンカウントがこんなに合うとは思わなかった。そこにいるんだなぁポケモンたちは。

2点目は連れ歩き。ギャロップに乗ったりカビゴンにしがみついたりして移動するのが楽しすぎた。こ、これだよやりたかったことは…。

ソードシールドも楽しみですね。

 

○WILL:素晴らしき世界(Switch)

超名作「428 封鎖された渋谷で」の影響を受けた中国発のインディーサウンドベル。

428よろしく群像劇スタイルで、話が進むごとに主人公が増えていく。

プレイヤーは神様の少女となって、神様のもとへと届く各主人公からの手紙(=各主人公のストーリー)を読んで悩みを解決(=バッドエンドを回避)していくのだが、その解決方法は、手紙の文章の順番を入れ替えることによって話の展開を変えてしまうという独創的なもの。サウンドベルでありながらパズル的で今までにないプレイ体験ができる。

が、このシステムで筋が通る話を作るのは相当難しいのだろう、「どう因果関係を変化させれば上手く話が進むか」をきちんと推理して進められる箇所ももちろんあるが、後半は大体総当たりで正解ルートを探すことになると思う。それがちょっと残念。

しかし値段とシステムの革新さを考えれば十分満足できる出来といえる。「プレイヤー=神視点」ではなく、実際に「神様」なことに意味があるのも好印象だった。

428が好きな人、一風変わったゲームを求めている人にはおすすめ。

 

大乱闘スマッシュブラザーズSP(Switch)

待ちに待ったスマブラ最新作。過去作では毎試合毎試合キャラを変えて適当に楽しむエンジョイ勢だったのだけれど、あんまりにもへたくそなので、ちょっとは上達したいなとガチ勢仕様の対戦ルールでオンラインに潜ったり上位勢の配信見て勉強したりしてる。何故か手に馴染んだのがフィットレなのでほぼフィットレしか使ってない。いつかはVIPに入りたい。

DLCでディクシー&ディンキー、マホロアが来るのを諦めていないぞ…。

 

○Fit Boxing(Switch)

流石に運動しなさすぎてやべーのではと購入。ちゃんとやってたのでやってた時期はちゃんと体力ついてたと思う。

早見沙織にコーチになってもらえるので大分モチベーションが維持できた。3か月くらいは続いた。

 

○ワールドエンドシンドローム(Switch/PS4)

ミステリー×恋愛アドベンチャー。百年に一度死者が蘇るという言い伝え「黄泉人伝説」が伝わる魅果町に引っ越して来た主人公がミス研に入って黄泉人伝説に巻き込まれたりヒロイン達と恋愛したり。田舎の静けさや寂しさ、ノスタルジーの表現が素晴らしい。

やったのが大分前なのと、ネタバレを書くわけにはいかないのとで、大分ざっくりした感想にはなるが、ミステリー面、「黄泉人伝説」まわりの設定はよく出来ていたと思う。シナリオのための多少の都合のよさも感じたけど、ミスリードを誘えるし、真相を開示する際に驚きが大きくなるしっていう。

恋愛面には期待すると肩透かしを食うので注意が必要。CEROがCなこともあって過激な表現はない。終盤付き合ってキスするくらい。ルートによっては過程が全然描かれないのでいつの間に君たち両想いになってたんだとなったりもする。真相編に辿り着くには全ヒロインのルートを回収する必要があるのでミステリーのおまけにちょっと楽しむってくらいがちょうどいい。絵柄は結構クセが強いがヒロイン達がちゃんと可愛いのはいいところ。

このゲームは良いところと悪いところはかなりはっきりしていて、良いところは前述したように、田舎の雰囲気の表現、ストーリーの本筋がしっかりしているところ。悪いところは、ゲームのメインとなる「自由行動」にゲーム性がないところ(ルートの入り方は攻略を見た方が良い)、本編中は「プレイヤー=主人公」なので当然主人公に感情移入して進めることになるが、真相編に入ると急にボイス付きでめっちゃ喋るため、自分が自分じゃなくなり、「お前こんなやつだったんかい」となるところ(OPでも喋るけどちょっとだけだし2周目以降は既読スキップするのであまり気にならない)、ツンデレ枠のヒロインが今日日こんなヒロインいるのねって笑っちゃうレベルでテンプレなところ、主人公の友人ポジの男子がただただうるさくてうざいところ。

悪いところの方が多くなってしまったが、アドベンチャー好きならセールなんかで安くなってたら全然アリ。

 

○ドキドキ文芸部(PC)

姉に「何も調べずにやれ」と言われてサクッとクリアしたもの。大体そういう文句ですすめられるとあぁなんかあるのねと身構えてしまうので難しい。

たいへん作りこまれていて本当に関心したしよく出来ていると思うけど、でも先駆者(類例?)はいるしなーとも。「ととの。」も例のシーンのネタバレが話題になっているのがツイッターかなんかで流れてきたのを見ただけで実際にやったことはないが…。

アンダーテールもそうだけど、この手の作品はニコニコとかだと、アヒルの雛が最初に見たものを親と思うみたいなもんで、メタを扱ったゲームといえばこれ!始祖!ってな感じの人が多いのではないか。んで、もんのすごく評価が高くなっているのではと。

このゲームはどう考えてもメタな大仕掛けを仕込んだ作品を作るのが出発点で、それに丁度いいジャンルがビジュアルノベルだったって順番だと思うので、これを「ビジュアルノベル(アドベンチャー)として革新的だ」と評するのには、完全に個人的にだけど、少し抵抗がある。

余談だが、これが一応初のギャルゲー体験だった。そういや僕はギャルゲーやエロゲーを全く通っていないなぁと思ったので、これをクリアしたくらいのタイミングでそれらの界隈について色々調べた結果「18禁のエロゲーだとエロだけで年齢制限がかかるので、それを逆手にとって、エロ以外の描写、グロであるとかオカルトであるとか宗教であるとか、もやりたい放題できるため、結果尖った名作が多くなってる」ということを学んだ。なるほどそれはそうだと思うしちょっと手を出してないのがもったいないのかもしれないとも。ただあんまりグロいのは得意じゃないので、「沙耶の唄」とか「フラテルニテ」とか、ちょっと興味はあるけどできそうもない。自分の遺影をもって並んでるキービジュアルには大分惹かれるものがあるのだけれど。