日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

ワールズエンドクラブの感想(ネタバレなし)

ワールズエンドクラブ、なかなか評価に困る作品でありました。

デスマーチクラブじゃないんかいってなったり、アップルアーケードで急に体験版が公開されたりしても、トゥーキョーゲームスに期待を寄せている者として、しっかり予約して発売日に買ってさくっとクリアしたわけですが、う~む……。そりゃ賛否両論になるわって内容でしたね。

 

子供向けですって顔してどうせ打越節の効いたクセのあるシナリオになってるんでしょ?と、良い方に疑ってかかってたんですけど、清々しいほどの王道でした。良くも悪くも。打越さんのお家芸というか、作風が感じられる部分もそれなりにあるので、打越作品の入門にはなるのかなー?と思いますけれども。……ただ、打越・小高を知らずにこのゲームを手に取る人っているのか……!?と聞かれたら分かりません。コロコロアニキでコミカライズ連載してるので、それを読んでゲームを買う子供もいる……のか……?いやなに、子供っていかにも「子供向けでーす!」ってものは嫌がるじゃないですか。子供がこれやったらナメるなよって思うのではないかなぁ。では、打越・小高を知ってる人が楽しめるかっていうと、大多数の人が期待しているものと全く違う謎の子供向け横スクアクションが出てきてしまうので、ビミョーなところではないかと……。(プロモーションの段階でデスゲームではなく冒険青春モノってのは明かしてますが、あの「ダンガンロンパ」の「小高」さんが関わってるらしいぞって情報だけで精査せずに手に取ってる人が多い印象です)

とはいえ、楽しもうという姿勢でプレイすれば(プレイしたので)楽しめます(楽しめました)。キャラデザと豪華声優陣の熱演なんかは手放しで褒められるところですんで、この辺りからキャラへの愛着が持てればより楽しめるのではないかと。

ストーリーを楽しむうえで重要なのは、リアリティーラインがかなーり低く設定されているのはプレイしてりゃすぐ分かるので、そのあたりを許容できることと、ガンバレ組の面々(というか特に関西)のデリカシーのない発言を「まぁ小学生だしこんなものかなぁ」と、親目線で見守るようにプレイすることでしょうか。

ツイッターで下ネタが多すぎるって怒ってる人を結構見かけましたが、僕は打越さんにしちゃあ少ない方だと思いました。ここはもう作風なので諦めるしかないところですが、小学生に言わせてるって点で嫌悪感を抱いた人が多いのかな。まぁそれはそうか。

 

アクションに関しては褒められるところがないです。作品の雰囲気にそぐわない一発死システム、なぜかすんごいシビアな判定、いちいちGAME OVER演出が挟まるテンポの悪さ、説明がなさすぎる一部のボス戦、といった具合でイライラ必至。敢えてファミコンライクの難易度にしたとインタビューで語っていましたが、これはちょっと、面白い部分がありませんでした。

 

……とまぁ、僕はこのゲームを好意的に楽しんだ方だという自負はあるんですが、こうやって感想をまとめてみるとこんな評価になります。フェアに評価したら大体こうなるでしょう。しょーじき、小高さんと打越さんがこういうジャンルのゲームを作る必要ってあったんかいなって思ってしまいますね。まぁ、最初で最後の全年齢向けってことですから、次の作品に期待しましょう。