日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

ルートフィルム感想箇条書き

セール時に買ってずっと積んでたKADOKAWAゲームスの『ルートフィルム』をクリアしたので、クリアした勢いそのままに感想を箇条書きで。ツイッターに書くには長いのでこっちで垂れ流します。

ちなみにルートレターは評判がアレなのでやってません。

 

良かったところ

・キャラデザ

主人公の八雲やヒロインの曲・一葉を始め、みんなキャラデザが良い。ヒロイン達がしっかり可愛く、胡散臭い奴はしっかり胡散臭い。個人的には眼鏡美人の真鍋が好き。知らずに買ったけどラブプラス箕星太朗さんだった。そりゃまぁ外さんだろうな。

 

・主要キャラのキャラ造形

主要キャラはみんな良いキャラ・性格をしているのでかけ合いが楽しかった。八雲と曲のコンビはまた見たいなと素直に思えた。

 

・一枚絵の多さ

予想以上に一枚絵が多かった。背景も綺麗だし絵にかなり力が入っている。

 

皆口裕子さん、日高のりこさんの演技

皆口さんと日高さんというベテラン2人の演技が素晴らしい。締まる。

 

・バリエーション豊富な事件、トリック

事件には幅があるし、それぞれのトリックも結構凝っているしで、プレイヤーを飽きさせないようにしていること、驚かせようとしていることが感じられた。が、同時に悪かったところでも触れるが、突っ込みどころも結構ある。ただシナリオ全体を通してしっかり面白いトリックもあった。

 

・小ネタの多さ

寄り道すると結構な確率で小ネタ・ギャグ会話が仕込まれていて良かった。面白いのもあれば多少滑り気味のもあったけれど、僕は小ネタはあればあるほど嬉しいタイプなのでよし。

テキストが尽きたらそうと分かるようになっていれば尚良かった。直前にやった『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』はそれが出来ていたので比べちゃった。AI2は傑作でした。

 

・BGM

どの曲も場面場面に合ってて良かった。あんまりちゃんと聴き込んだわけじゃないけど、終盤のカフェの曲がとても好みだった。

 

悪かったところ

・謎解きとしてのゲーム性に乏しい

犯人当てやトリックの解明は大体主人公たちがやるのでプレイヤーとしてはあんまり謎解きの爽快感は感じられない。読み物として楽しむ感じが強い。

 

・トリックの突っ込みどころが多い

運が絡む不確定要素の多いトリックが多いかな。起きたんだから起きたのだということなんだろうけど。

 

・難易度が低い

盛り上がりどころとして犯人や怪しい人物への追及パートがあるが、基本話を聞いていればそれをなぞるだけで良い、間違いようがない選択肢を数回選ぶだけなのであまり盛り上がらない。(外れ選択肢の後の会話もフルボイスなので選ぶ意味はある)

 

・みんな証拠残しすぎ、すぐバレる嘘つきすぎ

犯人たちの行動が甘い。証拠が簡単に手に入るようなことしといてよくそんなすっとぼけ方が出来るな!と思うことが多かった。まぁこれに関しては、追及パートが「驚きの真相を解明する」というよりは「主人公の話術で相手に犯行を認めさせる」のが目的という感じなので、そういうもんだと思った方がよい。

 

・追及パートの演出がもうひとつ

相手を追い詰める際の演出が少しばかりしょぼい。選択肢選びが簡単でも見せ方次第でもっと盛り上げられたんじゃないかな~と。惜しい。やっぱりこういうのだと逆裁ダンガンロンパの演出って優れてんだなぁと思った。

 

・微妙にこなれてないUI

カーソル移動の制御の規則が直感的じゃなさすぎる。上下移動はY軸の座標だけ、左右移動はX軸の座標だけを見てカーソルが動くので、例えば項目①から真下の項目②にカーソルを移動しようと下を入力したらなんか真右の項目③に移動したんだけど?ってなるといった具合。Y軸の座標が上から①③②だからということなのだが。何を考えてこの仕様に…?

 

カーソルでもう一つ言うと、会話画面からマップ画面に戻った時にカーソルが元々選んでいた位置を記憶していないのでちょっと気持ち悪い。

 

・メッセージの自動送りが使いづらい

メッセージ送りがちょっと遅くてテンポが悪い。あとマップ画面に戻る等短い間に自動送りモードが勝手に解除されることが多く、あんまり実用的じゃなかった。

 

・フラグ管理が甘いところがある

僕が素直に想定されてる通りの目的地の選び方をしないのも悪いのだが、フラグ管理が甘いのか、まだ知らないはずの情報を主人公一行が喋り出して「あ、ここは後だったか」となることがあった。

 

・演技が怪しい人が目立つ

全員フルボイスの弊害と言ってはなんだが、どうにも演技が下手すぎやしないか!?と思ってしまうような人が何人かいた。基本ボイスは全部聴きたいタイプなのだが、下手さが目立つ人のボイスは飛ばしてしまった。

調べたら女優の人とか映画監督の方の本人役での出演とかだった。映画監督の方は事件の重要な部分には関わってこなかったからまだよかったが…。本職の人使ってくれ。

 

好き嫌いが分かれそうなところ

・島根のPR

島根県の観光名所のPRが凄い。島根県とガッチリタッグを組んでんのか?なんでこんな露骨に…?町おこしゲーなの?もしも島根に行く機会があったら巡ってみてもいいかなとは思ったのでまぁいいんだけど!

調べたところルートレターも島根ゲーらしい。このシリーズは何か島根に熱いこだわりがあるようで。

 

・i☆︎RISの起用

i☆︎RISという声優アイドルユニットのメンバーが全員主要キャラで出演、また、主題歌も担当している。知らずに買ったからそういう感じなのか…と思った。正直買う前に知らないアイドルユニットがガッツリ関わってるって知ってたら買ってたか怪しいかもって思ってしまった。曲役の芹澤さん、一葉役の久保田さんは好演だったし、他のメンバーも演技力問題なかったのでまぁいいんだけど!

 

島根にせよi☆︎RISにせよ、町おこしやプロモーションありきでゲーム部分ちゃんとしてなかったらどうしよう…と無駄に疑念を抱いてしまった。

 

・真犯人の動機や信念

真犯人はキャラクターとしては十分魅力的だが動機や信念自体はやや陳腐な印象。その信念を抱くようになったまでの過程は良いんだけど、そういう感じに落とし込むとちょっとよくあるかもみたいな。これは好みの問題。

 

とまぁ、悪いところの方が目立つけれど、キャラクターの魅力は確かだったしシナリオも悪くないので値段分はしっかり楽しめたかな~というところでした。