日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

『暁』収録曲の曲名の印象とちょっとした予想

遂にポルノグラフィティ12作目のオリジナルアルバム『暁』の収録曲の詳細が発表されました。あとひと月で発売ですからもうひと踏ん張りですね。

アルバム発売が5年ぶりということは当然曲のタイトルとクレジットだけ見てわくわくするのも5年ぶり。根拠に乏しい予想で騒げるのも今の内なので、第一印象を簡単にまとめてみようじゃないかと。編曲のPORNO GRAFFITTIは割愛します。

 

1.暁

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁tasuku 編曲:tasuku

アルバムタイトルと同名の曲は「ロマンチスト・エゴイスト」以来なのでかなり珍しい。今回はツアー名まで一緒なのでこれは史上初。アルバムの1曲目で大きなテーマを背負っているということを考えると似たポジションなのは「∠RECEIVER」ですね。作曲がtasukuさんとのコライトという新たな試みなのも気になるところ。聴く分にはそれほど影響しないのか、それとも露骨に新しさを感じとれるものになっているのか。「前夜」とか「IT'S A NEW ERA」みたいなどっしりしたロックな曲になりそうだな~と漠然と予想していますが。

 

2.カメレオン・レンズ

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「カメレオン・レンズ」が2曲目。発売からかなり経ってからアルバムに入ったシングルはそのツアーでやらないというパターンもたまにあるので(『PANORAMA PORNO』に収録されているのに「PANORAMA×42」でやらなかった「君は100%」とか)ちょっと心配ですが、これは人気だし本人たちにとっても自信作だろうからツアーでまた聴けることを祈りたいと思います。

ちなみにこのMVはシングルの初回盤に入っているからなのか今回のアルバムの特典には入りません。

 

3.テーマソング

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収録シングルでは最古の「カメレオン・レンズ」と最新の「テーマソング」が続けて。これ曲の雰囲気とかを安直に考えると曲順逆っぽいけど、なんでカメレオンが先なんでしょうね。

「テーマソング」は「続・ポルノグラフィティ」での昭仁のメッセージを真正面から受け止めるならば、次にライブでやるのは声出しが解禁されてからになりますが、今回ツアーでやるのかな。新始動してからのポルノの活動を代表する曲であることに間違いはないのでこれを聴きたいという人も多そうだけど、コンセプトを考えると今回扱いが難しそう。

 

4.悪霊少女

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:江口亮 Strings Arrangement:江口亮、友野美里

Twitterざっと見た感じ1番リアクションが大きそうなのがこの曲。インパクトがある。タイトルを見て「ボカロっぽい」「なんか現代的」という人と「ナンバガを思い出した」という人に二分されているような印象ですね。僕は「閃光少女」を思い出しました。

編曲が江口さんだしデジロック路線の曲を予想していますが、クレジットに今までなかった「Strings Arrangement」の記載があるのが気になる。今回のアルバムだともう1曲江口さんが編曲の「証言」にも同じ記載があるので、江口さんの体制が変わっただけなのか、2曲ともストリングスを前面に押し出した曲なのか判断しかねる。片方だけに記載があるということであれば分かりやすかったんだけど。

 

5.Zombies are standing out

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配信限定シングルのゾンビが待望の円盤化。定番化すると思いきや「REUNION(ライブ)」「続・ポルノグラフィティ」と2回連続でやらなかったので、このツアーではまぁやるでしょ。それにしてもゾンビですら4年前の曲ってのがおそろしい。

 

6.ナンバー

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:トオミヨウ

「続・ポルノグラフィティ」のラストの東京公演で先駆けて披露されていた曲。会場で聴いてた時はサビの歌詞がよく聞き取れず「この曲調ならきっと前向きなことを歌っているんだろうな」と思っていましたが、配信で歌詞を見た時頭にクエスチョンマークしか浮かびませんでした。なんだこの歌詞は……? 歌詞に動物が多く登場し、長閑な田舎の風景が思い浮かぶような牧歌的な雰囲気なのに、歌詞がどうにも不穏なことを言っている。咀嚼が出来ない。

この間のカフェイレで、今回の「ナンバー」と「メビウス」に限った話ではなく、ライブで先に披露した曲については「より良く出来ると思ったならば当然手を加える・ブラッシュアップする」と語っていたため、ライブでの披露時とは歌詞が変わっている可能性はありますね。「LiAR」や直近の「REUNION(曲)」もそうだったし。

 

7.バトロワ・ゲームズ

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁、トオミヨウ 編曲:トオミヨウ

コライト曲その2でこれまたタイトルにインパクトがある。今日はみなさんにちょっと殺し合いをしてもらいます。

カフェイレでイカゲームの話をしてたこともあったけれど、ちょっとタイトルからライトな印象を受けるので、デスゲームもののシリアスな感じというよりは、PUBGやらフォトナやらapexやらそういうバトロワのゲームがテーマのエレクトロ系の曲だと予想。昭仁のパーティーチューンがあるとしたらここなんじゃなかろうか。

 

8.メビウス

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku

「続・ポルノグラフィティ」の最初の公演から通して披露されていた曲。ただでさえ衝撃的な歌詞だったのに、配信で歌詞の表記が明らかになって更にファンの間で物議を醸したのも記憶に新しい。「今表現したい言葉と曲をみなさんにいち早く届けたいと思います」と言って披露された新曲が「やさしいあなたは わたしのくびねを りょう手でしめ上げ 泣いてくれたのに」で始まったらそりゃあ驚く。小学低学年で習う漢字しか使用されていないようで。こんな風に歌詞の表記で趣向を凝らすような表現は今までやっていなかったので晴一の新境地だなと。「ナンバー」同様歌詞が変わっている可能性はあるのでどうなっているかは分からないけれど。

しっかしこれを昭仁の歌詞だと予想していた人が少なくない数いたのが驚き。これが昭仁だったら俺の経験則なんもあてにならなくなるわ。

きっとこのアルバムのリード曲は「暁」だろうけども、「メビウス」がもしリード曲で、例えばドラマのタイアップとかがついたら売れるんじゃないかなぁ。それだけのパワーがある。

 

9.You are my Queen

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:tasuku

シンプル英文タイトルで一番予想が出来ない。晴一の直球ラブソングも例はあるけど、文字通りとはあんまり思えないので、「MICROWAVE」的な何かを女王に喩えた曲かなぁ。エロ系の可能性もなくはないか? 「メビウス」と「フラワー」の間なので明るい雰囲気ではなさそう。

直近のカフェイレで「頑張って歌詞で韻を踏んだ曲がある」と言っていたのはこれかバトロワな気がする。ほんとに何の根拠もないけど。

 

10.フラワー

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ゾンビ同様配信限定シングルの「フラワー」も初の円盤化。

ポルノのライブでは「UNFADED」と「Amuse Fes」でやったけれど、「DISPATCHERS」のYouTubeと2回目の配信ライブで弾き語りで披露した印象も強い。

 

11.ブレス

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ここもシングル曲が続く。「ブレス」は個人的に大好きだし、ライブでは「Deep Breath」と「神 vs 神」Day2の2回だけしかやっていないので、今回是非ともツアーの固定曲にしてほしいところ。アウトロでのシンガロングが出来ない問題があるけどその辺は気にせずに……。心の中で歌いますから……。

 

12.クラウド

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:宗本康兵

どうしてもFFが浮かんでしまう。クラウドサービスとかをテーマに時代を切り取る歌詞かなと思ったけど、そういうテーマだと康兵さんのアレンジの印象と合わないので群衆の意かなぁ。

 

13.ジルダ

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku

「ジルダ」でググるとアルゼンチンの歌手とガンダムモビルスーツが真っ先に出てくるけれど、有力なのはオペラ『リゴレット』の登場人物のジルダかなというところ。晴一留学中にオペラやミュージカル見て刺激を受けていたし。不勉強なのでリゴレットの内容は全然知らないけれど、オペラがモチーフなら晴一節の物語系の歌詞を期待しちゃう。

 

14.証言

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮 Strings Arrangement:江口亮、友野美里

なんだか名曲そうな匂いがすごい。タイトルがタイトルなので裁判繋がりで「鉄槌」を連想している人も多くいるっぽいですね。

個人的にはコロナ禍という時代を生きている我々の証言的な、時事や政治に絡めた歌詞とかなんじゃないかななんて思ってます。ラスト前にめちゃくちゃ陰鬱な曲は置かない気もするし。

 

15.VS

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ラストは「VS」。「神 vs 神」の本編ラストを締めくくった曲であるのでアルバムのラストに配されるのも納得。「REUNION(ライブ)」では終盤に普通にやったけれど、あまりにも「神 vs 神」の印象が色濃いので、今後ライブでどう扱うのか難しそう。夏(暑くない)の野外で聴きたい。

「カメレオン・レンズ」同様、この曲もMVはシングルの初回盤についているのでアルバム特典には入らない。シングルに入れずにアルバムに全部まとめりゃいいのに。

 

曲ごとのまとめはこんな感じですが、今回のアルバムの特徴はなんといっても全曲作詞が晴一であるということ!!!

ソロ活動を経て歌唱力・表現力に磨きをかけた昭仁に対して、晴一が作詞で応えたというところもあるのかななんて思いますが、これはメルマガやナタリーの文言曰く「新たな試み」とのこと。

以前カフェイレで「ポルノは作詞する人も作曲する人も二人(晴一と昭仁)いて、必ずしも二人のやりたいことが一致している訳ではないので、アルバムにコンセプトを設けるのは難しい」と語っていたのですが、全曲作詞が晴一となると話が変わってくるのでは。もちろん、シングル曲たちが作った時期もバラバラで歌詞もそれぞれのタイアップを意識したものだから、大きく一つコンセプトを掲げてアルバムを作ったという訳ではないでしょうが、何かアルバムに通底した雰囲気や世界観は生まれているのではないかなと。

同じバンドの中から晴一と昭仁の正反対とも言えるような歌詞が出てくるのは間違いなくポルノの強みではあるものの、個人的にはやはり晴一の世界観や価値観が滲んでいる歌詞のものに特に好きな曲が多いので、今回、『暁』はとんでもなく楽しみです。

次は「稀・ポルノグラフィティ」の詳細やリード曲の公開ですかね。