日記

ポルノグラフィティとジャンプとアドベンチャーゲームとお笑いで生きています。ツイッターに書きづらいことを書く予定です。

2022年8月10日のカフェイレ書き起こし

2022年8月10日のカフェイレから、アルバム『暁』への質問に晴一と昭仁が答えた部分を書き起こしました。例によって敬称略。投稿者のラジオネームも伏せてます。存じ上げないスタッフの名前は漢字にして間違ってたらあれなのでカタカナ表記にしました。

 

ここから書き起こし

 

晴一:早速届いているメッセージを今浪君から、
今浪:じゃあ紹介させてもらいます!まずは○○さん。「今回、『暁』や『バトロワ・ゲームズ』のような楽曲…、作曲は、アレンジャーさんにトラックを作って頂いてから、メロディーをのせていくという初めての試みだったそうですが、具体的にどうのような制作過程だったのでしょうか。素敵な楽曲が作られていった経緯を詳しく知りたいです」と。
昭仁:ほう、なるほど。
晴一:どうぞ。
昭仁:そうですね、まず、えっと「バトロワ・ゲームズ」の方を、えー、やったんですよ。んで、えー、そん時は、アルバムいついつここに出しましょうねって決まってるわけじゃなく、結構、なんか、ふわーっとした時期に「なんか新しいこと出来んかなー」と思って思いついてー、トオミ君の作る、作るっていうか、施すアレンジがいつも凄く、こう、最先端で、凄く色んなこと出来るじゃんか? まぁそんな彼が、トラックを作ってくれたら凄くポルノ的には新しいものが出来るかなーみたいな感じで、ま、試しにちょっと、逆になんか、出口が決まってなかったから、いついつまでにリリースとか決まってないから出来るかなと思って、トオミ君に振って、俺が今好きなものとか、ポルノとしてあんまりやってない、ちょっとブラックミュージックが入ったような、シティポップが入ったような、えー、そういうものをリファレンスとして、10曲ぐらい、トオミ君に振って、んで、トオミ君結構すぐ、返してくれて、でもそのトラックを聴いたらかっこいんだけど、まるでキメとかいっぱいあるじゃん、「バトロワ・ゲームズ」。
晴一:うん、ある。
昭仁:でも自分がそんなトラックにメロディーをつけるのが初めてだから、はじめすっごい苦労した。このキメがある中にどうやって俺メロディー作るんだみたいな、でもそれを、ずっと、結構ね、塩漬け期間一か月くらいあったんだけど、で、ふと!なんか久しぶりにそのデータを見て、聴いて、ちょっと思うがままにやってみようと思って、それもシンセメロでこう弾きながらじゃなくて、もうマイクここに持って、適当にふんふん歌ってみて、やってみよう!って思ったらなんか、始め多分平歌が出てきたんかな。ちょっと、低音部の平歌みたいな出てきて、「あ、これならいけそうだなー」。で、そこに、オクターブの上のファルセットとか重ねたら「あーなんかかっこいい!」。だからそんな感じで進んだ、進めて最後まで行ったような気はするんですが。
晴一:なぁるほど
昭仁:そっからまぁ、このやり方良いなーと思って、一つの、あのー、新しい弾になるなーと思ったから、えー、最後の「暁」を作るときは、まぁテーマとして、えー、ポルノらしい、マイナーコードの、えー、調で、えーBPMが結構速い曲? これを、まぁ勝手知ったるtasukuくんが、トラックを作ってくれたらまた、新しいものが出来るんじゃないかなーと思ってその方式でtasukuくんに振って作ったって感じです。はい。
晴一:なるほど。まぁ、トラック、その、ラッパーの人たちはトラックから作っていくみたいなことはよくあって、まぁ、我々のジャンルではなかなか、あるようなないような感じですけど、
昭仁:うん。
晴一:まぁ、そういう、感じなんですね。
昭仁:うん、面白いっすよ、このやり方は。
晴一:…はい!
今浪;今後もあるかもしらんということですね。
昭仁:今後もあるかもしれないです、はい。

 

今浪:続きまして、××さん「以前カフェイン11にもにゅそでの2人がゲストにいらした時、晴一君が、新しいアルバムには韻を踏んだ曲にも挑戦していると仰っていましたが、その曲は『暁』だと確信していますが、間違いないでしょうか。韻について、昭仁さんからも要望などはあったでしょうか」と。
晴一:まー--、そう、あの韻が、そうそう「暁」でやってみて、その、効果的になっているかはよく分かんないけども、韻を踏んでみるという縛りを自分で作ったから、出てくる言葉とか、流れとかがあるから、まぁそれはそれで、今後やってみたいかどうかはともかくとして、挑戦してみました。
昭仁:要望はなんもしてないですよ。
今浪:あ、そうなんですね(笑)。もう、上がってきた歌詞をじゃあそのまま。
昭仁:そうそうそうそう。でもなんか、その新藤の言う、その逆に縛りがあるからこそ発想がっていうのはなんか面白いなと思って。逆に縛りがあるからしんどいんかなって思ったら、逆に、その縛りがあるから、そういう、母音がそうだったらそうしかはめれないからこの言葉だよねっていう、逆に、制限できるというか自分で。ねぇ?選びやすくなるのかなっていったら面白いねそれはそれで。
晴一:結構丁寧に韻踏んでるやつを初めて書いてみて、まずこう、スタッフに送るわけでしょ。で、誰も、本当はこう、反応してほしいわけよ。
今浪:「お!お!」って(笑)
晴一:「晴一さん韻踏んでますね!」くらいの……。歌入れまで、あれ、みんな気づいてた?(笑)
今浪:(笑)
晴一:気付いてなかったろう? 俺の韻が下手くそなのかなぁと思って、
今浪:(笑)
晴一:ということもありましたけれども。
今浪:それは、リアクション欲しいですよねぇ(笑)
晴一:そうです、「お!踏んできましたねぇ」もなく……。……はい。

 

今浪:続きまして、△△さん「今回、ミュージックビデオが、アニメーションが、アニメーション・演技が多い気がしますが、これはまた何かの狙いや新しい取り組みだったのでしょうか」と。
晴一:「悪霊少女」が、
今浪:そうでしたね。
晴一:アニメーションかな。あのー、今回はだから吉田元監督っていう、まぁ若い監督が、中心になってくれてぇ、世界各国のクリエイターに、直接オファーしたり、まぁ知り合いの人もいたんじゃろうけど、直接オファーして、「この曲やってくれんかこの曲やってくれんか」で、元監督が、あのー、まとめて、でこのアニメも元監督の、あのー、アイディアじゃないかな。アイディア、いや絶対アイディアなんだけど。
昭仁:あの監督が、なんだろうな、凄くエネルギッシュで。色んな、あれ、アパレルの方もやってるんだよね。多分そういう。まぁアパレルやるってことは、その、最先端のぉ、映像だとか、その、「今これが来てる」みたいなことのもう、なんだろな、先端に行ってる人だから、だからその、そこをもう信じた。ほんとに、彼のエネルギーを。だから決断も早いしぃ彼は。その代わり説明もすげぇ長いけど。
晴一:長い。
昭仁:はははは(笑)
晴一:ZOOM会議で、
昭仁:はははは(笑)
晴一:いやぁもう、情熱を伝えてくれようとしてるんだけど、も~
昭仁:説明は長かった(笑)。でもちゃんとそんだけストーリーをそんだけ立てれてぇ、15曲なら15曲分のなんかその、説明を全部「これはこうこうこうでこうだからこう」みたいなことを、全部熱量を持ってくれて、喋ってくれるから、逆にそこまで、の人、クリエイターはね、なんていうの、信頼しきってもう、「監督任せるよ」と。俺たちはその、あのある意味監督が思ってるイメージにちゃんと沿えるように、えー、演じるというか、こう~、「やるだけだ!」みたいな感じで。やっぱそういうエネルギーのある人と、ね、やると、なんかこう導かれるもんがあって、ねぇ、新しいもんが生まれるというか、僕らもやりやすいっすよね。
晴一:今回だから、コンテンポラリーダンスが多かったりもするんだけど、「証言」もそうだし「暁」もそうだけど、ま、確かにぃ!コンテンポラリーダンスって親切じゃないっていうか。当たり前だけど。親切じゃないからコンテンポラリーなんだけどぉ。まぁ、じゃが、「証言」のPV見て「これ、これ、どういう意味?」って多分ちょっとまずとっつきにくかったりすると思うんだけど、やっぱあのエネルギーなんだよね。
昭仁:そうだね。
晴一:エネルギーを、映してんだよ。あの曲に通ずるエネルギーを映してるから、それはそれでそういうものを受け取って、ほしいなぁ。その、分かりやすかったら良いってもんじゃないからぁ。
昭仁:まぁあの、踊ってくれてる彼女?えー、一人の、名前が今分かんないけど、一人の向こうの、そのコンテンポラリーダンスでぇ、バズってる彼女だよね。その元監督が見つけて、オファーをして、ちゃんと「証言」の歌詞も、ポルノグラフィティっていうものの説明もちゃんと添えて、じゃあ、その歌詞をフランス語に変えて、なんか翻訳して、ちゃんとその意味も彼女たちが考えてくれたうえでのコンテンポラリーダンスだからねぇ。だからそのやっぱエネルギーだよね。
晴一:でもあのPV見ててねぇ、フランス人の、まぁあの彼女もそうだし、その、出てる髭のお兄ちゃんとかもそうだけど、やっぱ、なんかお洒落なんよね。フランスってねぇ。
今浪:(笑)
昭仁:お洒落なんよなぁ。
晴一:普段どういう生活しとるんじゃろう。
昭仁:ほんまそうだわぁ。
晴一:洗濯機の、フィルターとか掃除しよんかなぁ?
今浪:ははは(笑)。それは日常モードで。
晴一:やってんのかなぁ。
昭仁:それはしとると思うけど別に(笑)
晴一:クロワッサンばっかり食べてるのかなぁ。
昭仁:いやクロワッサン食べてるしフィルターも掃除するじゃろう(笑)
晴一:するんかなぁ。なんかそんな私生活がねぇ、やっぱりあんまり、流石お洒落だなぁと思ったな。

今浪:アルバム楽曲にぃ、MVがついてる。今回割と。これって過去のアルバムにはなかった部分だったりもするじゃないですか。で、今回それあって、ライブでまた披露する時が来るとしたら、またそこらへんも考えますよね、きっとどうなるかなぁとかねぇファンたちも。
昭仁:あー、そうじゃろうね
晴一:あーそうですね。まぁあれは映像作品だから、まぁ、ライブとの親和性も高い気がするから、まぁなんか上手いこと入らないかなぁとは思ってはいますけど、昨日、ステージのアイディア出ししたぐらいだから、
今浪:まだまだ(笑)
晴一:これがね、これ置いちゃうと照明置けねぇなぁってオザキさんが頭抱えてた。
昭仁:なるほどね。まぁでも面白い試みよね、全部にアルバムの、
今浪:凄いなと思いました。
昭仁:なんか、今までどなたかがやってるのかなと思いきや、あんまり、あんまりっていうかやってないんだってね。
晴一:そりゃあお金かかりますから。
昭仁:そうそうそうそう。その辺は、
今浪:お金も時間も根気もかかりますよね。
昭仁:SONYさんが色々、ねぇ、頑張って、アイディア出してくれて、
晴一:もうPS5が売れてますから(笑)
今浪:はははははは(笑)
昭仁:そっから搾取してんの俺たち(笑)。うちらの家内制……あれじゃないの、うちらでやってるんじゃないんだ(笑)
晴一:PS5でもう、増産増産で頑張ってます(笑)

 

今浪:□□さん、「『メビウス』、そして『ナンバー』、ライブで演奏されていた時の(仮)の歌詞と変わっているので、その辺の経緯や詳しい話を聴いてみたいです」と。
晴一:変わってるかな。ちょっと、え?「ナンバー」は変わってる?変えたっけ。
昭仁:「ここはかつて」のとこが「ジェリービーンズ」になったりとか~、
晴一:あぁあぁ
昭仁:ちょこっと、ちょこっとやね。
晴一:まぁ多少、ちょっとポップに、そのーシンボリックなものを入れようとしたのと、
昭仁:「メビウス」は英語のところが
今浪:そうですそうです。
昭仁:「わかってんだ」に変わってたり。
晴一:そうそう、「Wasted Love」のは、仮歌にあったからぁ
昭仁:そうそうそう
晴一:昭仁の仮歌にあったのをそのままそこは使って、まぁそれでも良かったけど、なんかもうちょっと、なんかないかな~と思って探した感じかな。よう知っとるねぇ。あ、そうか。
昭仁:映像作品で出てるから。
晴一:あ、そうかそうか。
昭仁:みんな知ってるねぇ。
今浪:ブックレットも見たくなりますし。
昭仁:その辺のねぇ、リスナーの方のその辺の深掘りとか凄いよ今。まぁそれを今、最近よく言うけど、まぁエゴサなんかしてると、凄く深掘りして色々この、みんなが考えてくれてるのが、面白いなと思って。自分たちの出したものを、まぁ、昔っからしてくれてたんだと思うんだけど、その様子が分かるのが今、今の時代面白いなぁと思って。
晴一:曲名でこんな曲だっつって想像したり、
昭仁:想像したり。
晴一:ね、メッセージもらったけどね。
今浪:前回、はい。
昭仁:どっちが歌詞書いてんだとか、その論争だとか起こってたり、なんかね結構その辺が俺見てて面白い! なんか時代が、今の時代その辺のことがあらわになって、こうこっちが、発信したものの受け取り方みたいなことを、このぉ~、探っていきながら創作するって凄く面白いなぁと思って。
晴一:そんな深くないところもあるんだけどね。
今浪:ははは(笑)
昭仁:まぁそこも含めて、いやいやいや、
今浪:作った人よりも読み取り手の方が深く(笑)
昭仁:なんか、なんかすいませんみたいなところもあるんだけど(笑)
晴一:こっちの解釈の方が良いなぁみたいなことあるからねぇ。
昭仁:あるある。凄くある。みんなよぉ考えてくれてるで本当に。やぁありがたいよ本当にこんな、広げてくれてね。

 

今浪:えーこちら、ラジオの時にもちょろっと話してたんですが、〇〇さんからもらいました。「『暁』も殆どの曲にギターソロが入っていますが、『バトロワ・ゲームズ』は、ソロはなくていい派の(笑)、晴一さんのアレンジ前のイメージ通りでしたでしょうか」と。
晴一:「バトロワ・ゲームズ」ないんだっけ?
昭仁:ないない。「バトロワ・ゲームズ」はシンセソロだからね。
晴一:あ~そっかそっかそっか。まぁ良いシンセソロが入ってるからねぇ。いや~ええんよええんよみんな分け合っていこうよ、その、間奏は。
今浪:(笑)
晴一:別に。そらぁたまには、そのキーボードもやりたいよ。うねうねやりたいよやっぱり。知らんけど。
昭仁:うねうね(笑)。あれもだから~、もうオケが上がってきた時にそうだったから、まぁ別に俺もギターソロ入れてくれとも言わんし、それが時代を汲み取ってくれたのか、トオミくんのオケがもうそうだったから。あの、シンセソロが異様にかっこいいから、それはそれでまぁいいのかなぁみたいな。


今浪:で、その、トオミさんのことに関して言いますと、××さんからはこの「『バトロワ・ゲームズ』が2分46秒という、短いことがちょっと衝撃でした」と。
昭仁:そう。
晴一:へ~。
昭仁:そうなんですよ。
晴一:そんな短いんだ。
今浪:「これ最初から狙い通りだったんですか?」と。
昭仁:え~、俺はそういうオーダーはしてないけど、多分~、今のそういう世の中の~、どんどんどんどん、あれね、イントロもなかったんですよ。本当は。イントロの4小節もぉ、なく、いきなり歌から始まるっていうのでぇ、もっとコンパクト。で流石にそこ俺は古い人間かもしれんけど付けてくれって言って、付けたんだど。だからまぁ、いきなり歌に入るっていうこの時代のあの~、も感じながら作ってたのかな。まぁちょっとそこ俺は変えちゃったけど。2分47にねぇ、その情報量というか、しっかりこう詰め込めてるっていうのが、それはそれで素晴らしいよね。トオミくんの。


今浪:で、これで言うと、△△さんからは、その、ゲームのね、歌詞だったと思うんですけど、晴一君が書いたゲームの歌詞になりますが「これはゲームの曲という、歌詞にしてくださいといったような、構想やオーダーなどは予めあったんでしょうか」と。
晴一:誰から?昭仁から?
昭仁:ない。
晴一:ないっす。
昭仁:一切ないっす。ほぼそげんなこと、この曲はこういうテーマでって言ったことないです。ほぼ、ほぼほぼ。
晴一:まぁなんか格闘シーンみたいな雰囲気があるじゃん。まぁオケから、あの~、感じるのは、どこか切迫、緊迫した感じ。
今浪:うん。
昭仁:キメがあってね。
晴一:そうそうそう。で、なんかないかなーつって思うと、まぁああいうバトロワゲーム、そのー、フォートナイトだー、あーなんね、荒野行動だー、まぁ色々あると思うんだけど、なんかその雰囲気があったから、それにした。次はねぇ、是非「信長の野望」で書いてみたい。
今浪:ははは(笑)。もうメロディーへのオーダーが、
昭仁:ゆっく~りした曲になりそうやな~。ほんまに。
晴一:1回書きたい。
昭仁:45分くらいの曲になるんじゃないかそれある意味。
晴一:もう今回、新しい信長の野望が難しくてね!
(しばし信長の野望トーク

 

今浪:□□さんから頂きました。「『メビウス』、質問です。殆どが平仮名の歌詞になっていましたが、今回、そういう風に表現しようと思った理由を教えて頂きたいです」と。結構多くの方からこれ頂きました。
晴一:うん、あー、まぁ、一つは、この番組でも~、あのー。この番組に来てくれる渡邊十絲子さんっていう、現代詩の作家の方に色々教えてもらったじゃん我々。
今浪:はい。
晴一:で、やっぱ詩っていうのは、その読まない詩もある。現代詩は。見るだけの詩もある。だから、どか、段組みとか、段組み?っていうのかな、ねぇ、あのー、でも表現出来る。だから、口に出してその意味を味わって楽しむ詩もあれば、「見て」とか、その、「段組みの画を見て」みたいなこともあるから、今回の場合はまぁ、あのー、そういう表記でもなんか楽しんでもらおうかなと思ったのがまず一つとぉ、まぁ、どっちかって言ったら、ちょっとこう、イメージ的にこう、まぁ、アレンジとかも、ちょっとこう、何て言うかなぁ、意識朦朧としてる感じ…(笑)
昭仁:はははは(笑)
晴一:なんか、
昭仁:まぁね、あるね。
晴一:なんかこう、ぐるぐる回ってる、
昭仁:ループミュージックだからねぇ
晴一:回ってる感じだとぉ、主人公がそういう雰囲気なら、まぁ……、みたいな空気感を出したかったって感じ。
昭仁:なんか、Twitterとかでざわついてたもんね。あのー、「平仮名で怖い!」つって。
今浪:はははは(笑)
昭仁:「どうなってんの!?」
今浪:ちょっと、別のパワーを生んできますからね。
昭仁:「なんか、怖いんだけど!」みたいな(笑)
今浪:はははは(笑)
昭仁:そんなんもあったりして。面白いよね~。そうやってねー、解釈がねー。いやでもこの「メビウス」は色々、ねぇ、あのまぁツアーでやっとったのもあるし、ツアーからもアレンジが変わってってってのもあって。でもなんかその~、それこそtasukuくんの力借りてね、俺が作ったデモなんて、なんだろうサンプルでギターのあの、あのギターのコード進行のサンプルを見つけたから、それはずっと、リズム作って、そのギターのサンプルのっけて、ただただループさせてぇ、俺そこにメロディーのっけただけで。そこにあんまり起承転結もなく、どこがサビ、まぁもちろんサビはあるんだけど、その、「これループミュージックでここサビどうやって作る、どうやって盛り上げるんだろう。tasukuくんなんとかやってみて」って言ったら、あんな見事に、なんか余計世界観がね、あのぉ、ここ、ここまで、なんかそれこそ朦朧としてる感じ(笑)、あんな感じになると思ってなくてぇ、やっぱ素晴らしいなぁ。あとはエンジニアのドイさんね。
晴一:あ~ありがたい
昭仁:このアルバムにおけるドイさんのこの~、ミックスって、もちろん、僕ら今凄まじいエンジニアさん達~、ねぇ、イマイさんもそうだし、ショウジロウさん(?)もそうだし、なんだけど、またドイさんのこの、最先端を行く、向こうの音楽を聴き倒して、掘り、掘って掘って掘って、細部まで知ってる、ドイさんにぃ、またこういう曲をやってもらえたってのは、またね~、凄く、ま、「カメレオン・レンズ」もそうですからね。
晴一:びっくりしたもん。俺別に、そういうトラックミュージックを、聴い、そんなに熱心に聴く方じゃないけど、「あ! これ知ってる、このキック! あ、海外のキックの音だ」って思ったもん。
昭仁:そうそうそうそう。あのね~、あの是非みんなドイさんのスタジオに行って聴いてほしいなと思う。
今浪:ははは(笑)
昭仁:めっちゃええ音だから~、あの低音が凄くてぇ!
今浪:聴ける環境が良いってのはちょっと贅沢ですね~。
昭仁:そうー、いやーだから僕、ドイさんの真似ばっかりしてます。その、家の、スピーカーの環境とか。
今浪:ふふふ(笑)
昭仁:最高ですよ。

 

今浪:続きまして、○○さん。「『ナンバー』『バトロワ・ゲームズ』『メビウス』の、各曲の歌詞に『赤い目』という歌詞が、使われていますが、これは意図してそうなったんでしょうか。その3曲を並べたのも意図したものだったんでしょうか。同じ『赤い目』、昭仁さんも歌うときに同じような気持ちで歌うのでしょうか」と。
昭仁:あー、「赤い目」って入ってんだ。
今浪:3つ。
昭仁:3曲。
今浪:狙い、だったんでしょうか。
晴一:うん、ふふふ(笑)
今浪:みんな早いですね、見つけるのがね(笑)
晴一:入っ、な~んだろう。確かにねぇ。知ってるよ。知ってるのは知ってる。けど~、その~、逆に、その仕込んだ~、「あ、こういうの共通してやろう」って言って使ったわけじゃなくて、
今浪:そうなんすねぇ
晴一:逆に何か、自分の中に、何かあるんじゃろうと思うんよ。その「赤い」だ「赤い目」だかな、分かんないけど、それはちょっと自分でも分からん。けど、何か、そっちの方が自分としては興味深いよね。何でこれ3つとも出てきて……。まぁウサギは赤い目じゃん。
今浪:はい、はい、そうですね。自然と。
晴一:でー、「メビウス」はまぁ、まぁまぁちょっとヤバめの状態じゃろうけぇ、……あらゆる意味でね。だからまぁ赤い目。もう1個なんだっけ。
今浪:「ナンバー」「バトロワ・ゲームズ」、そして「メビウス」ですね。
晴一:あ、「バトロワ・ゲームズ」は、あのー、あれやろ、徹夜しとるけぇじゃろ。
昭仁:あぁ。
今浪:だから、絵に描いてあるのは(?)3つとも違う「赤い目」ではあるんですけど、っていう。
昭仁:なるほど。
今浪:ねぇ?
昭仁:え~、全然気がつかんかったわ。
今浪:へへへへ(笑)
昭仁:なんか、なんかね、これ、残念に思うかもしれんけど、あのー、ボーカリスト、歌詞もらって、全部を理解して歌ってるわけじゃないからね。
今浪:(笑)
昭仁:色合いだけを受け止めて、「あぁこれは多分きっと失恋してるんだろうな」とか、「これは迷ってるんだろうな」とか。「これは混沌としてるんだろうな」ぐらいの~受け取り方で~、で、ツアーで歌ってて「あ、そういう意味だったのか!」とか。だって俺、この前「VS」の中に、あのー、あだち充先生の『MIX』?
晴一:『MIX』。
昭仁:の~、あのー、主人公、登場人物の名前が入ってるって、この前気が付いたもん。
今浪:あぁ~(笑)
昭仁:この前だよ。
今浪:えっとリリースされてどれくらい経ちましたっけ?
昭仁:2019年の、
今浪:はっはっはっは(笑)
昭仁:3年越しで気が付いた。それも、ファンの方のTwitterで、「あ、そうなんだ~!」つって(笑)
今浪:それは、説明がじゃあないんですね?晴一君の方から歌う前に。
昭仁:そうそうないからー、聴いたもん、新藤に。あのー、俺偶然かと思って、偶然としたら凄すぎると思って、
晴一:なんでよ(笑)。どんなんよ。
昭仁:「……入っとるって知ってた?」って言ったら、「おう、入れたからね」って言われて、
今浪:はははは(笑)
昭仁:あぁ、そうだったんだって。
晴一:そらそう。
昭仁:奇跡みたいなことが起きたんかと思ったら違っとったわ。
晴一:ふふ(笑)
昭仁:そうであってほしかった逆に。

 

今浪:そういう印象で行きますと、××さんからは、「『ナンバー』と『クラウド』について、世界観の繋がりはありますか」と。なんか感じているものがあるみたいで。えー、「『ナンバー』では数を失くし、『クラウド』では思い出を数えているように感じました」と。
晴一:あー-----、
昭仁:はははは(笑)
今浪:受け手の感覚なのか、
昭仁:面白いねぇ。よお深掘りしてくれてるなぁ。
晴一:あー-----、
昭仁:「深掘りしてくれてるなぁ」って言うたら駄目か。そうじゃないって言ってるようなもんだからな。
晴一:俺の歌詞って「数」よく出てくるよね? 数数えたり、足したり引いたり、
昭仁:指を折るとか。
晴一:あぁ指とか、なんか、
昭仁:指を折ってなんとかとか。
晴一:なんか、それも自分の中でなんかあるんだと思うけど、それを別に、もちろん、特にね、「メビウス」と「クラウド」だっけ?
今浪:「ナンバー」と「クラウド」。
晴一:「ナンバー」と「クラウド」を、なんか関連付けたつもりはないけど、いずれにせよ、「数」っていうのは、なんか、よく出てくるなぁとは、自分の中でも思うなー、うん。
昭仁:ふふふ(笑)
晴一:思うなー。
昭仁:(笑)

 

今浪:「証言」にも、質問来ていまーす。△△さん。「『証言』の2コーラス目のサビから、一番低いコーラスが聴こえましたが、あの声は昭仁さんの声でしょうか?晴一さんぽくも聴こえたので気になりました。語りかけているような声色で、とても耳に残っています」と。
昭仁:あー、あれはー
今浪:コーラスですね。
昭仁:俺かぁ。新藤が何かやったってあるかな今回。
晴一:ない。
昭仁:ないか。
晴一:ない。
昭仁:だから全部俺かなー。この、やっぱ江口君、江口亮君がアレンジなんだけど、江口君のコーラスワークってのもぉ、凄くてぇ。なんか、一見、オーソドックスなやり方ではなくて、「ここに入るんだったら、ここにも入れたらいいんじゃない?」とか、割と、その、箇所箇所で見たら凄い中途半端なところに入れるの。あのー、江口君って。「これでいいの?」つって。でもそれがミックスに仕上がってくると、絶妙な、効果になるというか、ただハーモニーが美しいだけじゃなくて、イメージとしての効果がぁ、こう、出て、広がる? その世界観が。そういうコーラスワークをするんだよね。江口君て。そこら辺がこの江口君天才たる所以というか。まぁあの、江口君のその後は、ミュージシャンのチョイス?
晴一:うん。
昭仁:えっと、ストリングスアレンジをしてくれた、友野美里さん、かな。友野ちゃんのー。この結構まだ若い女性の方なんだけど、彼女のやるストリングスアレンジが素晴らしくて。それこそ本当にまぁ自分がこう「証言」を作った時は、なんかこう、自分が昔、例えば洋楽とか聴いた時に、まぁ初めて日本の、えー、歌謡曲とかそういうもんじゃない、えー、言葉もよく分からない洋楽を聴いた時のー、このスケール感というか。そん時よく、何を言ってるかわからんから、頭の中で膨らんでいくでしょ、イメージだけ。「この人何歌ってるんだろう?」「世界の全てのことを歌ってるんじゃないんか」くらいの思ってた、そんな、感じのイメージで曲が作れたなと思う、凄く漠然とした言い方だけど。そんな感じでこう始まった曲作りだったんだけど、そこにまぁもちろん、江口君の、あの一筋縄ではいかんアレンジ? リズム、アプローチだとか。それはでもデモテープ上でしかなかったんだけど、本番に入ってるようなストリングスアレンジっていうのは最後の方に施されたんだけど。この友野さんのアレンジ、ストリングスアレンジがもう素晴らしくて!
晴一:これ、あの、そうなんじゃけど、江口君が凄い若い子連れて来るじゃん大体。
昭仁:うんうん。
晴一:ミュージシャン、ドラマーでも、よう、どこで見つけてきたんねみたいな。
昭仁:Shuntaもそうだしね。今うちらで叩いてくれてるShuntaも。
晴一:で、この、俺も、確かにそのストリングスアレンジが凄く良くて「ええよね~。この子どこで見つけてきたん」ぐらいの話をしたら、江口君は、あの、「メインとしてのストリングスアレンジは僕やってますから」つって。
昭仁:言ってたね。言ってたね。
晴一:強調してた(笑)
昭仁:そらそう。
今浪:大きなそりゃ仕事ですからね(笑)。大事な部分ですから(笑)
晴一:「俺だ」と。
昭仁:「僕やってますからね」つって(笑)。うん。そこは横取りされないよっていう。
今浪:はははは(笑)
昭仁:あーでもなんか、そこに、そのなんか、新しい、息吹を入れるんが上手というかぁ、江口君はまぁ長くやってくれてて、ポルノのことをね、凄く大事に思ってくれてるから、まぁ「悪霊少女」もそうだけど、なんかそういう、まぁ、アレンジャーさんの、プロデューサーさんのそんな力を借りてますようちらはね。はい。世界広げてもらってます。

 

書き起こし終わり

ポルノグラフィティ『暁』感想

ポルノグラフィティ12作目のオリジナルアルバム『暁』の感想を書いていきます。

 

曲ごとの感想に入る前に、今回のアルバムのポイントに触れます。

まずは昭仁がとても良い状態であるというところ。各インタビューで語っていますが、「ファンに向けて作ればいいのではないか」という心境に至ったとのこと。ファンに向けて作ったって言うのをファンの僕が「良い状態」って評するのは偉そうな気もしますが、ポルノに対する外・音楽シーンからの評価やコンプレックス、シーンに向けたことを意識した曲作りとか、そういう類の事を取っ払って、「とにかく良い曲が作ればそれでいい」「歌を自然体で歌えた」ということで、そのマインドや状態がとてもよく出ているなと思います。

次に、これはまぁ前回の記事でも触れましたが、全曲の歌詞を晴一が担当しているということ。ポルノの強みである晴一の歌詞が前面に出ています。

そして、収録曲はシングル以外は全てストック曲ではなく、ここ最近作られた、つまりは今のモードのポルノであることですね。

 

1.暁

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁tasuku 編曲:tasuku

どっしりした曲かと予想していましたが、マイナー調でアップテンポで少し暗めの世界観で、という個人的にはこれぞポルノの王道という曲でした。力強くてめちゃくちゃかっこいい。「THE DAY」以降、また新しく確立したポルノの軸の系統の曲かなと。スカして外したりせずいつまでも真正面からかっこいいをやってくれるポルノが最高です。

しかしまたまた昭仁どえらい難しいのを自分で(共作ですが)よく作ったな……と。サビが超高くてファルセットも多用して、かと思えばAメロは超低い……!岡野昭仁にしか歌えませんねこれは。ファルセット苦手なんてもう言わないで自信持ってください昭仁さん。

歌詞は、「テーマソング」がコロナ禍における希望を多少無理にでも明るめに書いた応援歌とするなら、こちらは夜明け、希望を感じさせつつも、それでも結局いつもの「自分のことは自分でやれ」なのかなと。

カフェイレで頑張って歌詞で韻を踏んだと言ってたのはこれでしたね。まじで最近の時流に乗って本格的にラップやり始めたらどうしようかと思ってましたが、こういうのなら大歓迎です。

 

プロモーションだとか、ポピュラリティーみたいなことを意識した途端にシングル曲やリード曲がドポップなものになって、そのたびに「ポルノグラフィティらしさ」とは何かということに考えを巡らせ歯痒い思いを抱くということを何度もしてきたので、今回はようやく「それだよそれ!」と思えました。嬉しいです。Mステでこれとメリッサやってファン以外にも大好評なのだから大正解ですよほんとに。

昭仁と晴一自身がこういう曲を「強み」として認識していることは以前から何度も色々な場で語ってきているので分かっていたのですが、どうにも肝心なところで外すことも多かったからなぁ。

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MVも全体的にかっこいい仕上がりになっているので、これくらいならば謎ダンスも許容範囲内と言え……、いややっぱダンスいらないな……。

 

2.カメレオン・レンズ

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「暁」からの「カメレオン・レンズ」なのでシリアスな雰囲気が続きますね。

これが出てからもう4年半ですよ。時間の経つのの早いこと。これと「テーマソング」が続いていることで、作詞の振り幅が示せているかなと。もしポルノや晴一をよくしらずにこのアルバムを聴く人がいても、この歌詞を書いている人が「テーマソング」も書いているのだと分かれば、闇雲に希望を歌う人ではないと理解してくれるでしょう。

 

3.テーマソング

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とはいえこれだって晴一節なのでストレートではあるもののハイパー単純な応援歌という訳でもないですが。爽やかな曲調と、晴一らしからぬ空の青さと白いスニーカーという情景描写に「フレーフレー」という単語選びが目立ちますが、無根拠に明日は良い日だと言い切っているわけではありませんからね。なんとか自分と自分みたいな人を鼓舞して踏み出すところを描いた応援歌なので、パッと聴きの印象よりは地に足が着いていると思います。

 

「テーマソング」は「続・ポルノグラフィティ」がなければアルバムの1曲目かラストに置かれて、ツアーの核として扱われる曲になったんでしょうが、それはもうやったので、今回は『暁』において、この曲に特別な立ち位置を与えないために3曲目というほどほどなところに置かれたのかなと。予想記事でも書きましたけど、今回は声出しがオッケーにならない限りはツアーではやらないのではないかな。いつか声が出せるようになった時に、満を持してロマンスポルノの場でやれるまでとっておいてほしい。

 

どうしても「REUNION」がそのままシングル曲になってここに収まってたら尚最強の布陣になっていたのにな~とも思っちゃうんですけど、もしそうなった場合バランスとって他のアルバム曲も変わってきただろうから、ifは考えないことにします。

 

4.悪霊少女

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:江口亮 Strings Arrangement:江口亮、友野美里

どんな曲かと思ったら「ジャンル:ポルノグラフィティ」のみんな好きなやつ(主語がでかい)でした。「ミステーロ」と同ポジション。

男の僕でもちょっとドキッとするような昭仁の低音から始まり、急展開のBメロ、ポルノでは今までなかったけどどこか聴き馴染みもあるようなキャッチーなサビに極めつけのファルセットのロングトーン……!「身を焼かれる↑」も「逃れられない↑」も気持ち良すぎる。

Twitterでメロディーにもボカロ感があるとよく言われてますが、個人的にはそれほど感じませんでしたし、タイトルに引っ張られているだけでは?と思ったんですけど、08~11年くらいのボカロしか知らない僕にボカロ感を語る資格はないですね。聴いてる人があると感じたのならあるのかもしれない。

歌詞はまさか恋を知った少女のことを歌った曲だとはタイトル時点では全く予想できなかった。世界観が完成されているので違和感なく聴けますが、ちゃんと見るとサビとそれ以外の歌詞に飛躍があるというか余白があるのも特徴かな。ただ、なんとなく感じたものがそのまま正解になっているような気もします。

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MVは可愛らしい絵柄のアニメーション。1番の時点で「お、この感じでちゃんとストーリーも展開していくなら割と良い感じのMVなんじゃないか?」と思って見ていたら2番以降はほぼ同じ素材の映像を左右反転したりしなかったりして繰り返すだけでずっこけてしまいました。ストーリーもクソもない。手抜きかって思っちゃうだろこれは。予算の問題か納期の問題か知りませんが……。まぁ、毒にも薬にもならないので、マイナスではないだけ良いかな。相乗効果でプラスになってほしいですけど。それこそ個人でMVも作ってるボカロPとかに依頼した方が良いものが出来上がってきそうなものだな……。日本人で20代30代でポルノと仕事出来るってなったら喜んで気合入れてやってくれる人多いよ絶対。

 

5.Zombies are standing out

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悪霊からのゾンビで濃いですね。みんな大好き(主語がでかい)ゾンビです。

ライブでやり続けてほしい。

 

6.ナンバー

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:トオミヨウ

「続・ポルノグラフィティ」の(仮)からブラッシュアップされ、サビの歌詞が大幅に変わりました。元の歌詞から位置が変わった部分もあり、全く新規のフレーズもあり。

何言ってるか分かんなくて「メビウス」よりよっぽどこわかったんですけど、今回のブラッシュアップにより多少分かりやすくなったのかな……?というところ。晴一曰く「曲に合わせたサイケな歌詞」だそうですが。

分かりませんけど、「You were mine」を起点に、それでもよくわかんねぇところを適度に無視して読み解くとすると、ラスサビまでの主人公は、「君」と別れて、未練があるとかではなさそうだけど、なんかおかしくなっちゃって進みも戻りもせず現実を受け入れられずその場にふわっふわと留まり続けているとかそんな感じかなぁと思いました。

音ハメの都合かもしれませんけど、例えば「You were my girlfriend」とかじゃなくて「mine」ってのもなかなかですよね。ネイティブだとよくある言い回しなのかもしれませんけど、普通(普通とは?)の関係ではなかったのか……?と深読みできそうだけど深追いしても分からんので他の人に任せます。

そんで、逆接から始まるラスサビ。逆接は大事なので見つけたら両矢印を書き込みましょう。何か想像を交えて解釈するというよりは歌詞をそのまま素直に受け取ってみると、地面の中で栄養を蓄えた花や冬眠を終えた熊のように、活動するに足る状態(満ちる)になったものは動き出すものだし、逆に、冬に備えて食糧を確保するために動き出す蟻と鳥のように、体力が減ったり、動かないと死んでいく状況(欠ける)になってもやっぱり動き出さないといけない。

めっちゃライトにざっくり言ったら「いろいろあるけどどうしたって人生は続くんだから切り替えて次行こうぜ」くらいでいいのかもしれない……?

歌はなんだかねっとり……じゃないな、なんだかちょっとべたっと歌っていて、これも新しい昭仁の表情という感じですね。

 

7.バトロワ・ゲームズ

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁、トオミヨウ 編曲:トオミヨウ

予想通りというか、良くも悪くもマジでそのまんまバトロワFPSゲームのことを歌った歌詞でした。ヘッドセットしてるんでVRでフルダイブっぽいですけど、基本流行りのゲーム達そのまんま!!!

僕は普段やるジャンルではないにせよ十分知識はあるので「そのまんまだな」って感じですけど、本当に知らない人からすると世界観込みで新鮮に聴けるのかも。

えらいのは、僕は晴一はロックスターであっておっさんとは思ってないですけど、一歩間違えると「おっさんが無理して若者人気のゲームの歌詞書いてズレた」ものになる可能性もあったんですけど、そうはなっていないところです。そのまんまなんでズレてないです。ただ、ただ、「常にヘッショを狙われて こっちもヘッショを狙ってる」の1行は、なんかもうちょっとどうにか。「ヘッショ」という表記とわざわざ2回言ってるのがちょっとダサい……!

もうひとつえらいのは、歌詞を成立させるうえで、安易にゲーム批判のオチにしてないところですかね。1番サビのラストで「血走った赤い目が見ている世界戦はどっち」とは歌ってますけど、まぁ、別に皮肉ったり警鐘を鳴らしたりするわけではなく、ただただ中毒になるくらいのめり込んでいるプレイヤーを歌っていると思ってよさそうだし。

「〇〇じゃなくて良かった」という、なんだか後ろ向きな褒め方になってしまいましたが、歌詞がとにかくそのままなので「トオミヨウやりたい放題」とでも言ってしまいたくなるような曲をそのまま楽しめるのがとても良いところですね。「MICROWAVE」以上にお洒落に振っている。ジャンルはテクノなのかハウスなのかエレクトロなのかシティなのか、正確な知識がないので分かんないのが恥ずかしいんですけど、この曲とアレンジめっちゃ好きだな~。曲のテーマやサウンドに合わせたからなのか、長さが3分に満たないのはなんだか現代的ですね。

「暁」共作のtasukuさんといい、これのトオミヨウさんといい、ポルノとの付き合いが長くなって十二分な信頼関係があるからか「昭仁ならもっといけるだろう」とか「ここまでやってもポルノの枠からはみ出ることにはならないだろう」とかしっかり分かって投げているんじゃないかと。『PANORAMA PORNO』から10年ですからねぇ。

歌唱は歌詞に合わせて全体的に無機質な印象を受けますが、最後の「バトロワ・ゲームズ」の「バ」の高音の力強さはシビれますね。

 

8.メビウス

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku

「ナンバー」を正当なブラッシュアップとするなら、これは別バージョンという感じですね。様変わりしたな……!

シンプルなアレンジで昭仁の歌の力強さが際立つロックバラードだったのが、サビにかけてダンサブル、というと言いすぎか、なんだかちょっとノレちゃうような、まぁまぁ軽やかなアレンジになりました。最初にライブで聴いちゃったんでどうしてもアレンジは(仮)の方が好きかな~というところですが、その内こっちもしっくり来るでしょう。

歌詞もアレンジに合わせて何か所か変わりました。「Wasted Love」が「わかってんだ」、「えいえんとは かくなるもの」が「えいえんとはこういうこと?」が大きな変更点で、あとは2番のAメロの言い回しも。全体的に主人公像が分かりやすくなりましたね。特に「かくなるもの」は他の部分に比べてこれだけ語彙レベルが明らかに高くて歌詞から受ける主人公像と嚙み合わなかったので(その分余計不穏でゾクッとしたところもあったりしますが)ここは素直に良い変更かなと。まぁ主人公像は掴みやすくなったものの実年齢はいまいち分かりませんが……。

サビ・大サビの歌い方は変更前と同じく力強いんだけど、「わかってんだ」にせよ「こういうこと?」にせよ、変更前とは違って、感情を思い切り発露させてそのまま言い捨てる、というと少し正確でないかもしれませんが、爆発させてる感じ。繊細なAメロとかなりギャップがある。新たな主人公像に沿った歌い方とすると、子供なのかなぁ。

 

9.You are my Queen

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:tasuku

インタビューで語っている通り、箸休めですね。童話・童謡のようなアプローチの優しい曲。いつもの箸休めの感じで現代のあったかい若者のどうでもいい恋愛の曲だったら「特に好きじゃない曲だな」で終わっちゃうんですけど、これはわりと嫌いじゃないですね。アレンジの妙か、イントロでレコードに針を落とす音が入っているおかげで、それだけで、少なくとも現代ではない云十年前の世界か、ファンタジーベースの世界観の話なのかなと受け取ることが出来たのが大きいです。Cメロで「象のパレード」ってのも出てくることもあり、僕はファンタジー世界の小学生くらいの年齢の男の子と女の子の話だと受け止めました。(だから、晴一自身だとか、親が娘に向けて、とかって解釈には驚きました。その発想は僕の中にはなかった)

「永遠にあなたに仕えましょう」って子供同士のやり取りとするなら「あら可愛い」程度で受け取ってしまってよさそうですけど、永遠にってめっちゃ重いので、そういう解釈をしようと思えばいくらでも出来そうですよね。「メビウス」の後なのもあって、不穏な気配を感じ取っていくとこまでいってメリバとか……。いやこれはなんだか直接喋ったわけではないのに同じコマに映ったからこのカップリングは公式!とか言い出す厄介なオタクみたいで無理があるな……。

ついでに言うと、なんかTwitterではよく「この曲とあの曲は主人公一緒なのでは?」とか「これはあの曲の別視点だろう」とか見かけるんですけど、ポルノって特に明言がない限りは曲を跨いで同じ世界ってことはないと思うんですよね~。そう思いたいだけじゃねぇのって。「メビウス」と「ナンバー」が偶然同時に新曲として発表されて、偶然両方「赤い目」があったからって、ねぇ……?あまりに短絡的じゃない……?

 

10.フラワー

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「こんな夜更けにバナナかよ」の主題歌だったこともあり、ポルノというか、晴一にしては珍しく限りなくノンフィクションに寄ってる歌詞なので、ポルノの中でも相当特殊な立ち位置にいる曲だと思います。それもあって、何とは言わないけれど、昭仁もDISPATCHERS(YouTubeの方)でおそらくは特別な意味を込めて歌いましたからね。

花の生命の力強さという普遍的なテーマに落とし込んでるので、バナナかよの人のためだけの曲じゃなくて、ちゃんとポルノグラフィティの曲になってはいるんですが。

アルバムを通しで聴くとどうしてもちょっと浮いてる感じがあるかな。今後のライブでは出しどころがなかなか難しそう。

 

11.ブレス

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この曲はもう歌詞も曲もとても良い大名曲なので、今更アルバムで何か言うこともないかな。頼むからツアーでやってほしい。

ポケモンでポルノを知った子供たちが興味を持ち続けてこのアルバムを手に取ってくれることを期待するにはリリースから期間が空きすぎちゃった気もしますが、そんな子たちがいたら1曲目の「暁」でぶったまげてほしいな……。

 

12.クラウド

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:宗本康兵

クラウドサービスに残っている別れた恋人との写真やもろもろの思い出を回顧する曲ですね。曲も歌い方もポップかつノスタルジック。音域がめっちゃ広いんですけど、それを全く感じさせない昭仁が凄いです。康兵さんのアレンジも綺麗ですね。そういう映画の主題歌のよう。

まぁ多くの人が経験する恋愛と別れを歌っていて、多くの人に心当たりのある事物が鏤められているので、多くの人にヒットしていそうな気配がありますね。これは自分のブログなので自分の話をしますが(今までもしているしこれからもしますが)、僕は割と切り替え早くさくっと写真消せるし思い出して泣くようなタイプではないので、この曲がこう、率直に言うと、あんまり刺さらない……!自分というよりは写真を消せないタイプで結構引きずっちゃう友達を当てはめて聴く感じ。刺さる人は深く深く刺さって抜けず、聴く度泣ける曲なのだろうな~。

歌詞も晴一にしてはなんだかひっかかりがそれほどない気がして。これはでも、昭仁が今回の一連のインタビューのどっかで「いつもだったら直接的な歌詞は僕が書くから晴一はそこを避けるけど、今回は全曲の歌詞を晴一が書いている分、晴一がそういうアプローチをしているところもあるかもしれない。それが晴一の新しい部分を引き出しているかも」みたいなこと言ってたんで、この曲がそういう感じなのかなぁ?と。

ヒトリノ夜」の「ケータイ」に始まり、「グーグル検索」「インスタグラム」と時代感のあるワードを入れてその時々のリアルさを切り取る系譜に連なる部分もある気もするけど、「クラウド」はもう随分生活に根差しているのでそれほど現代特有のワードって感じもしないんだよな。いやそれを言ったら「グーグル検索」も当時の時点で普及していたけど。

 

カフェが閉店した件でなんだか「花束みたいな恋をした」を思い出してしまって。最近(と言っても半年前くらいに)見たからなんですけども。僕にとってこれはたいへん気色の悪い映画だったので、まずこの曲と花束を切り離すことをしなければなりません。なんで見たかってダウ90000のネタの理解度を深めるために見たんですよ。

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見てなくても凄く面白いけどちゃんと理解するために「花束」と「愛がなんだ」を見ました。12分のために4時間をかける価値はあった。

 

ツアーに向けてこの曲と向き合っていこうと思うんですけど、まぁ恋愛じゃなければ、学生時代何度も行ったお気に入りの居酒屋がコロナ禍で潰れて切なくなったりとかはあるので、そういうのでも良いんじゃないですかね。良いですかね?

 

13.ジルダ

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku

とりあえずの印象は「星球2022」といいますか、洒落た大人の余裕のある曲。ファンタジー世界の完全フィクション系かと思いきや、バルでの出会いから始まるであろう恋愛を描いた曲でした。

主人公はやれやれ軽薄モテ男といった趣で村上春樹にでも出てきそうな。いやろくに読んだことないんで完全にイメージですけど。きっと顔も良いですよこいつ。

デートでオペラ行ってお互いにオペラジョークをかますことを想定しているあたり、やっぱり気取ってていけすかないやつです。この男のお眼鏡に適うお相手の女性もそういうタイプなんじゃないだろうか。2人揃って教養と文化レベルが高くて、それを自覚していて、そんな自分たちが嫌いじゃないっていう。まぁサビがよく見たらただの主人公の予定でまだ行動に移してないので解釈は分かれるところですけども。

そんで「マグリオット」って何なんすかね? 文脈的には「ジルダ」同様オペラ『リゴレット』の登場人物だったら自然なんですけど、ググっても全然それらしいのが出てこない。フランス語で「マ・グリオット」だと「私の吟遊詩人」になるそうで、主人公はポエミーなので、これでも文意は通りますが、はたしてなんなのやら。

基本最後のサビまでずっと予定なので真相は分かりませんが、「君の手帳見せてよ ペンは僕が持ってる」は必殺技で、これで「素敵!抱いて!」ってなって成功してるんじゃなかろうか。

この感想全然悪口じゃないです。これもまた新藤晴一の世界観。フィクションとして受け取る分には楽しい。僕はバルも行かなければ人の手帳を取り上げて予定を虹色にしたりしないんであれなんですけど、地でこれをいく人もきっといるんだろうな~。もしかしたらリトマス試験紙みたいな曲かもしれないっすね。

 

14.証言

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮 Strings Arrangement:江口亮、友野美里

ご時世を踏まえた曲と予想していましたが、愛を歌った壮大なロックバラードでした。歌詞を読んで「証言」というタイトルに唸りました。なるほどなぁ……と。

同じ別れでも具体的な「クラウド」と対照的にこちらは抽象的に別れの喪失感を歌った曲となっています。まるっきり同じテーマということでもないので無理に対比させなくてもいいんですけどね。これは例えば恋人や結婚相手との別れかもしれないし、例えば家族との死別かもしれない。

「私」にとっての「あなた」の存在があまりにも大きく、「私」にとってのすべてと言っても過言ではないので、描かれている世界・情景は基本的に「私」の中の世界、心象風景だと思ったんですが、インタビューを読むに、本当にハリケーンが来て木々が薙ぎ倒されている世界のお話っぽい?悪魔はいないにしても。

てらいなく「愛」を書いたという晴一の言葉通り、リアリストでありつつロマンチストでもある晴一のロマンチストの面が出ています。

完璧なものなど この世にはないと言うのなら あの愛はそれを

覆した ほんの一瞬 たくさんの星が証言してくれるはず

歌詞は基本的に暗い世界観ですが、このようにサビで「私」が愛の力を信じて、「あなた」と過ごした時間を肯定的に捉えているので暗い曲という感じではありません。「あなたのそばでは 永遠を確かに感じたから」や「一秒と千年の間に違いはなくて」のように、これも一瞬の永遠性の話ですよね。

曲とともに盛り上がっていく演奏や大サビのドラマチックさからはミュージカルのような印象を受けます。英詞部分は倒置している上に「Can you see」を3回も繰り返しているので、とにかく凄く強調している。「私」の感情が最も高まっていると解釈するとこれは「私」のセリフで、「you」は「あなた」のことを言っていることになりますが、急に英語になっているので、視点人物がここだけ変わって、ストーリーテラーが俯瞰で語っているのでは?と解釈すると、「you」は「私」。結局洞窟の暗闇の中の光でも思い浮かぶのは「あなた」みたいな感じで読めばよさそうですけど……。

なんとなく聴いても曲のメッセージ性や伝えたいことは伝わると思うんですけど、ちゃんと読もうとするとあんまり自信を持って言い切れないですね……。うーん、僕の読解力不足か……。

 

曲・メロディーに関しては「あなたを失って」の部分がポルノにはなかったメロディーという印象があり、それも相まって、うたコンでのこの部分の歌い方がちょっと歌謡曲っぽさが強く聴こえてしまって、最初はあんまりピンと来ませんでした。CD音源だとそこそんな気にならなかったので、ライブでの歌い方がどうなるかって感じですかね。

1曲だけポンと聴くより、アルバムを通して聴いた方が沁みるかなというところ。大分印象が違いました。ツアーでもこれが本編ラストの可能性結構高いんじゃないだろうか。

 

MVはノイズなので埋め込みません。俺の感受性ではあれは分からん。

あとこれも言わなくていいことですけど、こういう歌詞が出てきたからっていちいちプライベートに結びつけたがる人は新藤晴一の歌詞向いてないと思いますね。フィクションやぞ。

 

15.VS

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「神 vs 神」のことを抜きにしても、この曲は聴き終わった時の満足感がすごい。アルバムの締めとして相応しいなと改めて思います。名曲です。

セトリのどの辺に入ってくるのか予想しづらいけど、聴きたいんでセトリには入っていてほしい。

 

【総評】

これはひょっとして、史上最高傑作ではないか?と思いました。個人的な好みに引っかからない曲もあるにはあるにせよ、完成度の高さは相当のものじゃないでしょうか。

『PANORAMA PORNO』で色んなジャンルに蒔いた種が、10年経って、『暁』で完全に花が咲いたという感じ。ここに来てあの時のチャレンジが結実した。

あのアルバムは当時一回既存のポルノグラフィティのイメージを壊す意識で、体制を一新し、統一感を気にせずとにかく新しいチャレンジをしたものだったので、当時のインタビューで本人も「『PANORAMA PORNO』がどこに繋がるかは現段階では誰にも分からない。ただ、バンドのストーリー上に平場ではない場面を作れた」と語っていたのですが、『暁』に繋がっていたのだなと、ストーリー上で確かに意味がある場面だったんだなと。

ポルノグラフィティがジャンルレスでどんな曲もやるのは昔っからだし、クオリティーで言えば前作『BUTTERFLY EFFECT』もかなり高かったと思うんですけど、あれすら通過点だったんだなぁと思えました。

23年目でこんなアルバム出してくれるんだからポルノグラフィティのファンはやめられません。ずっとファンやってて良かったです。これからもよろしくお願いします。ところでVisual Album暁は都合で見に行ってません。見に行ってないから何も言うまい。いや、でも、ツアーは普通にかっこいいのをお願いします。いやマジで。

ルートフィルム感想箇条書き

セール時に買ってずっと積んでたKADOKAWAゲームスの『ルートフィルム』をクリアしたので、クリアした勢いそのままに感想を箇条書きで。ツイッターに書くには長いのでこっちで垂れ流します。

ちなみにルートレターは評判がアレなのでやってません。

 

良かったところ

・キャラデザ

主人公の八雲やヒロインの曲・一葉を始め、みんなキャラデザが良い。ヒロイン達がしっかり可愛く、胡散臭い奴はしっかり胡散臭い。個人的には眼鏡美人の真鍋が好き。知らずに買ったけどラブプラス箕星太朗さんだった。そりゃまぁ外さんだろうな。

 

・主要キャラのキャラ造形

主要キャラはみんな良いキャラ・性格をしているのでかけ合いが楽しかった。八雲と曲のコンビはまた見たいなと素直に思えた。

 

・一枚絵の多さ

予想以上に一枚絵が多かった。背景も綺麗だし絵にかなり力が入っている。

 

皆口裕子さん、日高のりこさんの演技

皆口さんと日高さんというベテラン2人の演技が素晴らしい。締まる。

 

・バリエーション豊富な事件、トリック

事件には幅があるし、それぞれのトリックも結構凝っているしで、プレイヤーを飽きさせないようにしていること、驚かせようとしていることが感じられた。が、同時に悪かったところでも触れるが、突っ込みどころも結構ある。ただシナリオ全体を通してしっかり面白いトリックもあった。

 

・小ネタの多さ

寄り道すると結構な確率で小ネタ・ギャグ会話が仕込まれていて良かった。面白いのもあれば多少滑り気味のもあったけれど、僕は小ネタはあればあるほど嬉しいタイプなのでよし。

テキストが尽きたらそうと分かるようになっていれば尚良かった。直前にやった『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』はそれが出来ていたので比べちゃった。AI2は傑作でした。

 

・BGM

どの曲も場面場面に合ってて良かった。あんまりちゃんと聴き込んだわけじゃないけど、終盤のカフェの曲がとても好みだった。

 

悪かったところ

・謎解きとしてのゲーム性に乏しい

犯人当てやトリックの解明は大体主人公たちがやるのでプレイヤーとしてはあんまり謎解きの爽快感は感じられない。読み物として楽しむ感じが強い。

 

・トリックの突っ込みどころが多い

運が絡む不確定要素の多いトリックが多いかな。起きたんだから起きたのだということなんだろうけど。

 

・難易度が低い

盛り上がりどころとして犯人や怪しい人物への追及パートがあるが、基本話を聞いていればそれをなぞるだけで良い、間違いようがない選択肢を数回選ぶだけなのであまり盛り上がらない。(外れ選択肢の後の会話もフルボイスなので選ぶ意味はある)

 

・みんな証拠残しすぎ、すぐバレる嘘つきすぎ

犯人たちの行動が甘い。証拠が簡単に手に入るようなことしといてよくそんなすっとぼけ方が出来るな!と思うことが多かった。まぁこれに関しては、追及パートが「驚きの真相を解明する」というよりは「主人公の話術で相手に犯行を認めさせる」のが目的という感じなので、そういうもんだと思った方がよい。

 

・追及パートの演出がもうひとつ

相手を追い詰める際の演出が少しばかりしょぼい。選択肢選びが簡単でも見せ方次第でもっと盛り上げられたんじゃないかな~と。惜しい。やっぱりこういうのだと逆裁ダンガンロンパの演出って優れてんだなぁと思った。

 

・微妙にこなれてないUI

カーソル移動の制御の規則が直感的じゃなさすぎる。上下移動はY軸の座標だけ、左右移動はX軸の座標だけを見てカーソルが動くので、例えば項目①から真下の項目②にカーソルを移動しようと下を入力したらなんか真右の項目③に移動したんだけど?ってなるといった具合。Y軸の座標が上から①③②だからということなのだが。何を考えてこの仕様に…?

 

カーソルでもう一つ言うと、会話画面からマップ画面に戻った時にカーソルが元々選んでいた位置を記憶していないのでちょっと気持ち悪い。

 

・メッセージの自動送りが使いづらい

メッセージ送りがちょっと遅くてテンポが悪い。あとマップ画面に戻る等短い間に自動送りモードが勝手に解除されることが多く、あんまり実用的じゃなかった。

 

・フラグ管理が甘いところがある

僕が素直に想定されてる通りの目的地の選び方をしないのも悪いのだが、フラグ管理が甘いのか、まだ知らないはずの情報を主人公一行が喋り出して「あ、ここは後だったか」となることがあった。

 

・演技が怪しい人が目立つ

全員フルボイスの弊害と言ってはなんだが、どうにも演技が下手すぎやしないか!?と思ってしまうような人が何人かいた。基本ボイスは全部聴きたいタイプなのだが、下手さが目立つ人のボイスは飛ばしてしまった。

調べたら女優の人とか映画監督の方の本人役での出演とかだった。映画監督の方は事件の重要な部分には関わってこなかったからまだよかったが…。本職の人使ってくれ。

 

好き嫌いが分かれそうなところ

・島根のPR

島根県の観光名所のPRが凄い。島根県とガッチリタッグを組んでんのか?なんでこんな露骨に…?町おこしゲーなの?もしも島根に行く機会があったら巡ってみてもいいかなとは思ったのでまぁいいんだけど!

調べたところルートレターも島根ゲーらしい。このシリーズは何か島根に熱いこだわりがあるようで。

 

・i☆︎RISの起用

i☆︎RISという声優アイドルユニットのメンバーが全員主要キャラで出演、また、主題歌も担当している。知らずに買ったからそういう感じなのか…と思った。正直買う前に知らないアイドルユニットがガッツリ関わってるって知ってたら買ってたか怪しいかもって思ってしまった。曲役の芹澤さん、一葉役の久保田さんは好演だったし、他のメンバーも演技力問題なかったのでまぁいいんだけど!

 

島根にせよi☆︎RISにせよ、町おこしやプロモーションありきでゲーム部分ちゃんとしてなかったらどうしよう…と無駄に疑念を抱いてしまった。

 

・真犯人の動機や信念

真犯人はキャラクターとしては十分魅力的だが動機や信念自体はやや陳腐な印象。その信念を抱くようになったまでの過程は良いんだけど、そういう感じに落とし込むとちょっとよくあるかもみたいな。これは好みの問題。

 

とまぁ、悪いところの方が目立つけれど、キャラクターの魅力は確かだったしシナリオも悪くないので値段分はしっかり楽しめたかな~というところでした。

2022年7月11日のカフェイレの書き起こし

今週のカフェイレからアルバム『暁』に関する部分を書き起こしました。全曲解説とかではないですが、ジャケットの意味やリリース間隔、セットリストに関する話が面白かったので。「暁」という単語のアクセントの話とか、ちょこちょこ割愛した部分もあります。質問コーナーでメール読まれた人のラジオネームは伏せてます。

 

ここから書き起こし

 

晴一:えー、『暁』のプロモーションも、始まりまして、なんか久しぶりにテレビ出たなぁっていう気もしますし、「MUSIC DAY」かぁ、久しぶりに出たと思うし、今日この前、スタジオ入る前、服買いに行く前(※)、えーと、久しぶりのプロモーションの取材も受けてきましたけれども、も~、13曲入り?15曲入り?15曲入り。で、全曲解説とかしろって言われたら、しんどくて。

※オープニングトークで服を買いに行った話をしていた
今浪:(笑)
晴一:二人じゃけさ、まぁ交互に答えるんだけど、それでも2時間半くらい、まぁ、全曲、その、ライナーノーツみたいな、解説みたいなのと、他にインタビューとかで2時間くらいやったけど、当たり前に取材受けたりプロモーションしようたりすると、まぁテレビ局行ったり、ま、テレビ出たり、インタビューしたりするのがまぁ、体も慣れとるわけじゃけど、それにもう慣れてないけぇ、なんか、テレビ出るのも緊張するし、取材も、2時間喋るのって凄い大変だし、でしかも、難しいところもあって、覚えてないとかがまずある。「この曲をどういう時に書きましたか」って言われても、う~~~ん、「最初はこう書こうと思ったけど」くらいは覚えてるけど、そっからいつも言うように、アトリエとかでソファに七転八倒しながら書いて、その、このいくつか頭の中で展開されて今の歌詞になってるけぇ、なんで展開したかまでは覚えてないわけよ。「なんでこれ書いたんだっけなぁ」ってのもあったり、1番難しいのは、これもインタビューで言って被っとるところもあるけど、まぁそれは良いんじゃないかと思うんだけど、「このアルバムはどういうアルバムですか?ポルノにとって。どういう位置づけになりますか?」みたいな、とか。ライブの、ツアーの前ではあるんだけど、「どんなツアーになりますか?」とか。けど、これって全部、聴いてもらわんと、聴いてもらって、聴いてくれた人の受け取りと反応で全然変わってくるわけじゃん、そりゃそう、じゃん。例えば「アゲハ蝶」、まぁなに、こないだ(※)やった「アゲハ蝶」も出す前は他の一曲と一緒だったけど、やっぱり受け取ってくれる人が多くて、今も、まぁカラオケとかでも歌ってくれよるんやろ?で、特別な立ち位置の曲にはなってるわけよポルノにとって。だから今回のアルバムとかも、まぁ、あと1か月くらいで出るのかな?

※7/2の「MUSIC DAY」。「アゲハ蝶」と「テーマソング」を披露。
今浪:もう1か月切りましたねー
晴一:で、それをどういうアルバムになるのかっていうのは、まぁほんまに、聴いてみてくれて、で、ツアーでやってみて、反応を見て、やっぱりそれでこう、全然変わってくるから、まぁそれって答えなんだけど。改めてそう思ったね、作った時はもうそれで終わりじゃけぇ、「作った。喜んでくれたら嬉しい」くらいだけど、この後どうなるのかは、まぁ出してみてだし。(略)『暁』がまだなかなか出んなぁと思うんだけど、あと1か月弱もあるんだもんね。まぁ是非皆さんの手元に、届いて、まぁ、手元にも届いたらええし、心にも届いてくれたらいいなと思っておりますけれども!

(略)

晴一:さて、今日はまずこちらについてじっくりお話させてください。ポルノグラフィティ、ニューアルバム『暁』。発売日8月3日が近付いてきて様々な情報が発表されました。そちらについてじっくり触れてみたいと思います。まずはジャケット写真公開になりました。デザインはBlu-ray・DVD付きの初回生産限定盤と通常盤の2種類になります。今回はね、これねぇ、「暁」はね。夜明け前なんだよね、本当は。だっけ表現が難しいんよ。朝日だったら朝日じゃろうし、夕陽だったら夕陽じゃろうし、宵だったら夜だし、でまぁ、「暁」は「なんか明けそうな雰囲気がある」みたいな、微妙な状態のわけよ。なんか、だから、ジャケットも、本当はこう、パッとイメージすると朝日みたいなイメージになるんだけど、「朝日じゃないんだよ」ってとこからこの微妙なニュアンス、まぁ今これ、今浪くんが見よるのは白黒だけど、まぁ色も含めて、なんか、「あの向こうの」、「その向こうに」夜明けがあるんじゃないかっていう状態の雰囲気を出したジャケットになってるんじゃないかと思います。そして収録楽曲は前回お伝えした通り15曲。『BUTTERFLY EFFECT』以降にリリースされた、配信を含む全シングル楽曲です(※) 1番古いのは「カメレオン・レンズ」か。そっから全部入っております。

※言うまでもなくシングル曲だけではない。シングル曲6曲+アルバム曲9曲

初回生産限定盤にはこれまでライブで一度も演奏したことがないレア楽曲の中から、数曲を厳選してスタジオセッションライブをした模様を収めた映像作品「スタジオセッション 稀・ポルノ(グラフィティ)」。「稀」。「稀な」「稀に見る」の「稀」ね。これはね、「Stand for one's wish」「むかいあわせ」「オニオンスープ」「サマーページ」の4曲を実際スタジオで演奏したものが、入っております!

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そして、「ブレス」「Zombies are standing out」「フラワー」「テーマソング」の4曲のビデオクリップも収録しております。色々ついておりますよ。まぁこの時代だからね、CDを買ってくれる人に、まぁ何らかのね、感謝の(笑)、意味を形にしたってことなんでしょうね。もう、ほんまに今、CD買ってくれる人って、稀ファンだよねきっとね(笑)

今浪:昔よりもコレクションの気持ちも大きくなりましたよね。
晴一:あぁそう。
今浪:楽曲を聴くってのももちろんあるけど、
晴一:あぁそういう意味ね。
今浪:コレクションとしても持っておきたいっていう。
晴一:映像も含めてっていうことね。まぁほんまに、CDか配信かみたいな時代が、まぁやっぱり、20年やっててね、CDにコピーコントロールがついて、MDに編集してほしくない、ま、それは俺たちのアレじゃなくて、まぁ業界の、から、じゃけぇ、CDから、インストールして、インストール言わんか、落として、パソコンにね。そっから配信になって、ストリーミングになって、もうCDか何かじゃなくて、もうCD買わ……、なんていうかなぁ、愛の塊っていうか(笑)だって、CDプレイヤー持ってない人、DVDプレイヤー持ってない人いっぱいおるよ。そんなかで、CDを手に取ってくれる人っつーのはまぁ、もちろんね、配信やなんやで聴いてくれても、そりゃ楽曲は届くからそりゃ嬉しいんですけど、稀、稀ファンの方、是非CDも手に取ってみてください。これ収録曲も、なんか説明した方がいいんだろうけど、ついさっきまでなっがいインタビュー受けよったけぇすげぇしんどいな。
今浪:(笑)
晴一:すげぇしんどいな。何か聴きたいことある?
今浪:一番最後に完成したのはどれなんですか?
晴一:「証言」。
今浪:「証言」、14番目ですね、14曲目。
晴一:……「ジルダ」!
今浪:「ジルダ」!13曲目が最後に完成
晴一:「ジルダ」です!はい、「ジルダ」が一番最後です。
今浪:完成した時とかは、普段はちょっと美味しいもの食べにいこうかーとかはあるんですか?
晴一:いや今回は流石になかったけど、なんかいつまでも歌詞書きよった感じがするなー。なんか、「何曲入れるかも自由です」、でまぁ、岡野くんのそのまぁやっぱ、制作意欲もあるんじゃろうけぇ、なんかどんどん曲が来て、どんどん、俺何曲歌詞書きよるんだみたいな感じだったような(笑) で、「ジルダ」を書いて、「これで終わり」って言われて、「(やっと)これで終わりかー」と思ったのはあったな~。まぁでもこの最後の曲は凄い面白い、…面白い?ん~、きっと良いって言ってくれる人も多いんじゃないかなぁと期待している曲の一つですけれども
今浪:んー、後は、例えば「カメレオン・レンズ」とか「テーマソング」なんていうのは、もう、あった曲ですよね?
晴一:はい。
今浪:でもこう、久しぶりに、こう、聴いて、歌詞ってこういうのってもっとこうしたいなとか思ったり出てきたりしないもんなんですか?
晴一:あのねぇ、「フラワー」がねぇ、やっぱり…、「フラワー」良い曲だと思うのよ。良いアレンジだと思うし。ね、えっと『こんな夜更けにバナナかよ』のやつで、その主人公の人に凄い思い入れを入れとったけぇ、ま、これ自体には効果はないけど(? 上手く聞き取れず)、これもうちょっとラブソングに出来たかなとかはあるけど、
今浪:なるほどぉ
晴一:あるけど、まぁ、これ「カメレオン・レンズ」「テーマソング」「フラワー」「ブレス」「VS」か。
今浪:「ゾンビ」も、まぁ既発ですね
(中略)
晴一:まぁでも、既発曲も、まぁ、タイアップに対して、タイアップに対して書くのってそんなに嫌いじゃないんだけど、こればっかりになるとちょっと。タイアップの曲って、基本的には、まぁタイアップによるけど、恋愛じゃない方が良いって言われることが多いのよ。そらポケモンそうじゃろう。
今浪:まぁそうですね。
晴一:とか、えーと、「VS」で言うと、『MIX』か。で『MIX』は、あだち先生の、特有のあの、独特の関係の胸キュンラブコメだから、そこに、恋愛の曲を書くと、なんかね、バッティングするわけ。微妙に近しいけど違うっていう。物語と、ラブコメだからラブも入ってるけどラブソング書くとそこと話が違ってくる。だから、違う方に振った方が良いとか、そういうことになってくるから、ラブソングが意外に少ないなと思って。今回の収録曲とかには逆にラブソングを多めに書きたいなと思っているところもあるから、こういう、まぁまだタイトルしか発表になってないけど、意外にラブソングが多いんじゃないかなと思っておりますけれども!これは来週聴いてもらえるってことね。来週「暁」が。まぁこれ後で言うんかもしれないけど、来週アルバム『暁』の中から「暁」を聴いてもらえると思います!

(CM)

晴一:月刊音話!今週はニューアルバム『暁』に関する質問に答えていきたいなと思っておりますけれどもー、〇〇さん××市の方です。
「(略)5年ぶりのアルバムということで質問です。ポルノグラフィティの2人やマネージャーさん達とでアルバムをリリースしましょうという話になって制作作業が動き出すんだと思いますが、どういったタイミングでその話がスタートするんでしょうか。ポルノグラフィティのアルバムのリリースは今回は5年ぶりでしたが、その前の『BUTTERFLY EFFECT』は2年ぶりでした。その前の『RHINOCEROS』は3年ぶりだったと思います。バラバラなので気になりました。良ければお聞かせください。よろしくお願いします」
……え、ということは、10年で3枚しか出してないってこと?
今浪:まぁ、そうですね。
晴一:2022年から、あ、違う2012年から考えると、3枚しか出してない
今浪:出してる方っていうか、まぁそんくらいじゃないんですか?
晴一:そんなもんでしょう
今浪:3年に1枚くらいが、まぁ、良いペースな気ぃしますけどね
晴一:だから、最初が早すぎたんだって!
今浪:はははは(笑)
晴一:年にアルバム1枚ー、シングル3枚か…、3枚くらいー、でツアー、40本くらいのツアー1本ー、で、このアルバム・シングル出したら普通の雑誌から、タウン誌から、ラジオから、テレビから、フルプロモーションでやりよったのが、そら、分かるよ。野球で言うと、最初は2軍で足腰作れ!みたいなことやろ。
今浪:(笑)
晴一:大切だったと思うけど、やっぱね、多少こうベテランになってくるとね、こう、キャンプ入って投げるんは第2クールになってからにしようかみたいなことになってくる
今浪:じっくりあっためてからね(笑)
晴一:そういう意味で言うとぉ、たしかにまぁ、どういったタイミングでアルバムリリースしましょうっていうのは、ま、レコード会社、まぁ、スタッフ・マネージャー含めてスタッフの方が時を見よるんじゃないかな。機を、機を見てるんじゃないかなと思うし、まぁそろそろ出しますかっていう。「出さない」っていう、俺達には主張もないし。だからといって1年に1回アルバムを出すようなフェーズかって言われたら、まぁそうでもないし。サボりたいとかじゃなくて。…で今回のはまぁコロナもあったけぇね。コロナでまぁ、コロナっていうか、まずドームが終わって1年間、まぁ期限は切ってなかったけど、まぁちょっとゆっくりしようやっていう期間もあったから、「あ、5年も空いたんだ」っていう感じでは、……あるなぁ~。だって、2020年までは、ん?19年あれ?ドームって?19年まではツアーもその年3本やってるし。ホールツアー、あ、違う、ツアーっていうか、ホールツアー、アリーナツアー、ドームやってるから、フルでやりよったわけやけぇ、まぁ言ったって自分らの中では、2年間くらいよ。なんかゆっくりしたなぁと思うのは。で、だからそんな感じです。なんか「そろそろ出す~?」みたいな(笑)
今浪:(笑)
晴一:「そろそろ出す~?」、あのー、多分風呂好きの人の半身浴みたいな感じじゃない?「いつ出てもええんじゃけどぉ!すぐに出るんはちょっとアレやしぃ。ちょっと…」みたいな(笑)。ニュアンスじゃあそんな感じ。合ってるかな(笑)
△△さん□□市「(略)今回のアルバムリリース決定と同時にツアーも発表になりましたね。どんなミュージシャンでも、アルバムが出た後のツアーは、そのアルバムからの曲をメインにライブすると思います。その時にCDの曲順とライブでの曲順が違うのは珍しくありませんが、曲順を決める時、CDとライブでは違いなどあるんでしょうか?アルバムをしっかり聴いてからライブ行きます!」
ありがとうございます!あー、曲順を決める時にCDでの曲順を気にすることもあんまりないけど、やっぱり、あのー、アルバムで、まぁ敢えてどれとは言わんけども肝になるみたいな曲はあるから、それはライブでもやっぱり重要なところで、まぁ一番こう、その聴かせれるところでやろうとすることが多いですよねぇ、きっと。

しかもまぁ、アルバムのツアーになるので、過去の曲、このアルバムに入っていない過去の曲をどう鏤めるかみたいなことも、凄い重要になってくる訳ですよ。やっぱり、その、まぁもちろん、アルバム、△△さんみたいに聴きこんでから来てくれる稀ファン、まぁ多分CD買ってくれる、「アルバム買って」って書いとるけぇね、この稀ファン、ばかりではないから(笑) やっぱり昔の曲しか知らない、この、知り合い、ファンクラブの人に連れて、誘われてきた人みたいなのがあるけぇ、その人は、そういう人たちは、まぁ「ポルノは知ってるけどあの曲しか知らな~い」みたいな人も当然おるから、まぁその人たちにアルバムの曲で楽しんでもらえるのが一番だけれども、まぁとはいえ、この曲あの曲、まぁ何曲か知ってる、その何曲の内の何曲かは聴いて帰ってもらいたいみたいなのもあるから、その辺のバランスなんじゃないかなぁ。

で、アルバムの曲をどうするかになるけど、自分の、まだ、今回俺セットリスト考えてないけど、基本的な姿勢としては、やっぱりアルバムの曲順にしたいよねぇ。そのー、重要なところは、アルバムの曲にしたいよねー。前半でアルバムの曲やってー、「ごめんごめんごめん!知らん曲ばっかりでごめんね!今から知ってる曲やるね」で、盛り上がって終わりみたいな感じじゃなくて、アルバムの曲で、なんか、聴かせられたり、盛り上がれたりするような、ツアーにしたいし、逆に言うとぉ!あのー、まぁロマンスポルノって名前付けてるけど、スペシャルライブね。まぁ、さっきも出たけどドームであるとか、まぁアリーナツアーとかは、どっちかって言ったら「全方位」で、稀ファンの方も、稀ファンの逆何?えーと、稀じゃないとしたら、稀じゃないファン、まぁいいや(笑)稀じゃないファンの方も、楽しんでもらえるようなセットリストにするけど、ま今回は、どっちかって言ったらやっぱり、アルバムを中心にやりたいとは思っておりますけれども!

 

書き起こし終わり

『暁』収録曲の曲名の印象とちょっとした予想

遂にポルノグラフィティ12作目のオリジナルアルバム『暁』の収録曲の詳細が発表されました。あとひと月で発売ですからもうひと踏ん張りですね。

アルバム発売が5年ぶりということは当然曲のタイトルとクレジットだけ見てわくわくするのも5年ぶり。根拠に乏しい予想で騒げるのも今の内なので、第一印象を簡単にまとめてみようじゃないかと。編曲のPORNO GRAFFITTIは割愛します。

 

1.暁

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁tasuku 編曲:tasuku

アルバムタイトルと同名の曲は「ロマンチスト・エゴイスト」以来なのでかなり珍しい。今回はツアー名まで一緒なのでこれは史上初。アルバムの1曲目で大きなテーマを背負っているということを考えると似たポジションなのは「∠RECEIVER」ですね。作曲がtasukuさんとのコライトという新たな試みなのも気になるところ。聴く分にはそれほど影響しないのか、それとも露骨に新しさを感じとれるものになっているのか。「前夜」とか「IT'S A NEW ERA」みたいなどっしりしたロックな曲になりそうだな~と漠然と予想していますが。

 

2.カメレオン・レンズ

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「カメレオン・レンズ」が2曲目。発売からかなり経ってからアルバムに入ったシングルはそのツアーでやらないというパターンもたまにあるので(『PANORAMA PORNO』に収録されているのに「PANORAMA×42」でやらなかった「君は100%」とか)ちょっと心配ですが、これは人気だし本人たちにとっても自信作だろうからツアーでまた聴けることを祈りたいと思います。

ちなみにこのMVはシングルの初回盤に入っているからなのか今回のアルバムの特典には入りません。

 

3.テーマソング

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収録シングルでは最古の「カメレオン・レンズ」と最新の「テーマソング」が続けて。これ曲の雰囲気とかを安直に考えると曲順逆っぽいけど、なんでカメレオンが先なんでしょうね。

「テーマソング」は「続・ポルノグラフィティ」での昭仁のメッセージを真正面から受け止めるならば、次にライブでやるのは声出しが解禁されてからになりますが、今回ツアーでやるのかな。新始動してからのポルノの活動を代表する曲であることに間違いはないのでこれを聴きたいという人も多そうだけど、コンセプトを考えると今回扱いが難しそう。

 

4.悪霊少女

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:江口亮 Strings Arrangement:江口亮、友野美里

Twitterざっと見た感じ1番リアクションが大きそうなのがこの曲。インパクトがある。タイトルを見て「ボカロっぽい」「なんか現代的」という人と「ナンバガを思い出した」という人に二分されているような印象ですね。僕は「閃光少女」を思い出しました。

編曲が江口さんだしデジロック路線の曲を予想していますが、クレジットに今までなかった「Strings Arrangement」の記載があるのが気になる。今回のアルバムだともう1曲江口さんが編曲の「証言」にも同じ記載があるので、江口さんの体制が変わっただけなのか、2曲ともストリングスを前面に押し出した曲なのか判断しかねる。片方だけに記載があるということであれば分かりやすかったんだけど。

 

5.Zombies are standing out

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配信限定シングルのゾンビが待望の円盤化。定番化すると思いきや「REUNION(ライブ)」「続・ポルノグラフィティ」と2回連続でやらなかったので、このツアーではまぁやるでしょ。それにしてもゾンビですら4年前の曲ってのがおそろしい。

 

6.ナンバー

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:トオミヨウ

「続・ポルノグラフィティ」のラストの東京公演で先駆けて披露されていた曲。会場で聴いてた時はサビの歌詞がよく聞き取れず「この曲調ならきっと前向きなことを歌っているんだろうな」と思っていましたが、配信で歌詞を見た時頭にクエスチョンマークしか浮かびませんでした。なんだこの歌詞は……? 歌詞に動物が多く登場し、長閑な田舎の風景が思い浮かぶような牧歌的な雰囲気なのに、歌詞がどうにも不穏なことを言っている。咀嚼が出来ない。

この間のカフェイレで、今回の「ナンバー」と「メビウス」に限った話ではなく、ライブで先に披露した曲については「より良く出来ると思ったならば当然手を加える・ブラッシュアップする」と語っていたため、ライブでの披露時とは歌詞が変わっている可能性はありますね。「LiAR」や直近の「REUNION(曲)」もそうだったし。

 

7.バトロワ・ゲームズ

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁、トオミヨウ 編曲:トオミヨウ

コライト曲その2でこれまたタイトルにインパクトがある。今日はみなさんにちょっと殺し合いをしてもらいます。

カフェイレでイカゲームの話をしてたこともあったけれど、ちょっとタイトルからライトな印象を受けるので、デスゲームもののシリアスな感じというよりは、PUBGやらフォトナやらapexやらそういうバトロワのゲームがテーマのエレクトロ系の曲だと予想。昭仁のパーティーチューンがあるとしたらここなんじゃなかろうか。

 

8.メビウス

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku

「続・ポルノグラフィティ」の最初の公演から通して披露されていた曲。ただでさえ衝撃的な歌詞だったのに、配信で歌詞の表記が明らかになって更にファンの間で物議を醸したのも記憶に新しい。「今表現したい言葉と曲をみなさんにいち早く届けたいと思います」と言って披露された新曲が「やさしいあなたは わたしのくびねを りょう手でしめ上げ 泣いてくれたのに」で始まったらそりゃあ驚く。小学低学年で習う漢字しか使用されていないようで。こんな風に歌詞の表記で趣向を凝らすような表現は今までやっていなかったので晴一の新境地だなと。「ナンバー」同様歌詞が変わっている可能性はあるのでどうなっているかは分からないけれど。

しっかしこれを昭仁の歌詞だと予想していた人が少なくない数いたのが驚き。これが昭仁だったら俺の経験則なんもあてにならなくなるわ。

きっとこのアルバムのリード曲は「暁」だろうけども、「メビウス」がもしリード曲で、例えばドラマのタイアップとかがついたら売れるんじゃないかなぁ。それだけのパワーがある。

 

9.You are my Queen

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:tasuku

シンプル英文タイトルで一番予想が出来ない。晴一の直球ラブソングも例はあるけど、文字通りとはあんまり思えないので、「MICROWAVE」的な何かを女王に喩えた曲かなぁ。エロ系の可能性もなくはないか? 「メビウス」と「フラワー」の間なので明るい雰囲気ではなさそう。

直近のカフェイレで「頑張って歌詞で韻を踏んだ曲がある」と言っていたのはこれかバトロワな気がする。ほんとに何の根拠もないけど。

 

10.フラワー

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ゾンビ同様配信限定シングルの「フラワー」も初の円盤化。

ポルノのライブでは「UNFADED」と「Amuse Fes」でやったけれど、「DISPATCHERS」のYouTubeと2回目の配信ライブで弾き語りで披露した印象も強い。

 

11.ブレス

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ここもシングル曲が続く。「ブレス」は個人的に大好きだし、ライブでは「Deep Breath」と「神 vs 神」Day2の2回だけしかやっていないので、今回是非ともツアーの固定曲にしてほしいところ。アウトロでのシンガロングが出来ない問題があるけどその辺は気にせずに……。心の中で歌いますから……。

 

12.クラウド

作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:宗本康兵

どうしてもFFが浮かんでしまう。クラウドサービスとかをテーマに時代を切り取る歌詞かなと思ったけど、そういうテーマだと康兵さんのアレンジの印象と合わないので群衆の意かなぁ。

 

13.ジルダ

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku

「ジルダ」でググるとアルゼンチンの歌手とガンダムモビルスーツが真っ先に出てくるけれど、有力なのはオペラ『リゴレット』の登場人物のジルダかなというところ。晴一留学中にオペラやミュージカル見て刺激を受けていたし。不勉強なのでリゴレットの内容は全然知らないけれど、オペラがモチーフなら晴一節の物語系の歌詞を期待しちゃう。

 

14.証言

作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮 Strings Arrangement:江口亮、友野美里

なんだか名曲そうな匂いがすごい。タイトルがタイトルなので裁判繋がりで「鉄槌」を連想している人も多くいるっぽいですね。

個人的にはコロナ禍という時代を生きている我々の証言的な、時事や政治に絡めた歌詞とかなんじゃないかななんて思ってます。ラスト前にめちゃくちゃ陰鬱な曲は置かない気もするし。

 

15.VS

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ラストは「VS」。「神 vs 神」の本編ラストを締めくくった曲であるのでアルバムのラストに配されるのも納得。「REUNION(ライブ)」では終盤に普通にやったけれど、あまりにも「神 vs 神」の印象が色濃いので、今後ライブでどう扱うのか難しそう。夏(暑くない)の野外で聴きたい。

「カメレオン・レンズ」同様、この曲もMVはシングルの初回盤についているのでアルバム特典には入らない。シングルに入れずにアルバムに全部まとめりゃいいのに。

 

曲ごとのまとめはこんな感じですが、今回のアルバムの特徴はなんといっても全曲作詞が晴一であるということ!!!

ソロ活動を経て歌唱力・表現力に磨きをかけた昭仁に対して、晴一が作詞で応えたというところもあるのかななんて思いますが、これはメルマガやナタリーの文言曰く「新たな試み」とのこと。

以前カフェイレで「ポルノは作詞する人も作曲する人も二人(晴一と昭仁)いて、必ずしも二人のやりたいことが一致している訳ではないので、アルバムにコンセプトを設けるのは難しい」と語っていたのですが、全曲作詞が晴一となると話が変わってくるのでは。もちろん、シングル曲たちが作った時期もバラバラで歌詞もそれぞれのタイアップを意識したものだから、大きく一つコンセプトを掲げてアルバムを作ったという訳ではないでしょうが、何かアルバムに通底した雰囲気や世界観は生まれているのではないかなと。

同じバンドの中から晴一と昭仁の正反対とも言えるような歌詞が出てくるのは間違いなくポルノの強みではあるものの、個人的にはやはり晴一の世界観や価値観が滲んでいる歌詞のものに特に好きな曲が多いので、今回、『暁』はとんでもなく楽しみです。

次は「稀・ポルノグラフィティ」の詳細やリード曲の公開ですかね。

ワールズエンドクラブの感想(ネタバレなし)

ワールズエンドクラブ、なかなか評価に困る作品でありました。

デスマーチクラブじゃないんかいってなったり、アップルアーケードで急に体験版が公開されたりしても、トゥーキョーゲームスに期待を寄せている者として、しっかり予約して発売日に買ってさくっとクリアしたわけですが、う~む……。そりゃ賛否両論になるわって内容でしたね。

 

子供向けですって顔してどうせ打越節の効いたクセのあるシナリオになってるんでしょ?と、良い方に疑ってかかってたんですけど、清々しいほどの王道でした。良くも悪くも。打越さんのお家芸というか、作風が感じられる部分もそれなりにあるので、打越作品の入門にはなるのかなー?と思いますけれども。……ただ、打越・小高を知らずにこのゲームを手に取る人っているのか……!?と聞かれたら分かりません。コロコロアニキでコミカライズ連載してるので、それを読んでゲームを買う子供もいる……のか……?いやなに、子供っていかにも「子供向けでーす!」ってものは嫌がるじゃないですか。子供がこれやったらナメるなよって思うのではないかなぁ。では、打越・小高を知ってる人が楽しめるかっていうと、大多数の人が期待しているものと全く違う謎の子供向け横スクアクションが出てきてしまうので、ビミョーなところではないかと……。(プロモーションの段階でデスゲームではなく冒険青春モノってのは明かしてますが、あの「ダンガンロンパ」の「小高」さんが関わってるらしいぞって情報だけで精査せずに手に取ってる人が多い印象です)

とはいえ、楽しもうという姿勢でプレイすれば(プレイしたので)楽しめます(楽しめました)。キャラデザと豪華声優陣の熱演なんかは手放しで褒められるところですんで、この辺りからキャラへの愛着が持てればより楽しめるのではないかと。

ストーリーを楽しむうえで重要なのは、リアリティーラインがかなーり低く設定されているのはプレイしてりゃすぐ分かるので、そのあたりを許容できることと、ガンバレ組の面々(というか特に関西)のデリカシーのない発言を「まぁ小学生だしこんなものかなぁ」と、親目線で見守るようにプレイすることでしょうか。

ツイッターで下ネタが多すぎるって怒ってる人を結構見かけましたが、僕は打越さんにしちゃあ少ない方だと思いました。ここはもう作風なので諦めるしかないところですが、小学生に言わせてるって点で嫌悪感を抱いた人が多いのかな。まぁそれはそうか。

 

アクションに関しては褒められるところがないです。作品の雰囲気にそぐわない一発死システム、なぜかすんごいシビアな判定、いちいちGAME OVER演出が挟まるテンポの悪さ、説明がなさすぎる一部のボス戦、といった具合でイライラ必至。敢えてファミコンライクの難易度にしたとインタビューで語っていましたが、これはちょっと、面白い部分がありませんでした。

 

……とまぁ、僕はこのゲームを好意的に楽しんだ方だという自負はあるんですが、こうやって感想をまとめてみるとこんな評価になります。フェアに評価したら大体こうなるでしょう。しょーじき、小高さんと打越さんがこういうジャンルのゲームを作る必要ってあったんかいなって思ってしまいますね。まぁ、最初で最後の全年齢向けってことですから、次の作品に期待しましょう。

改編期で一喜一憂してます

今回の改編はちょっと色々ありすぎてテンションの乱高下が激しい。

 

〇勇者ああああ

プライム帯進出からまさかたった半年で打ち切りとは。視聴率こそ低かったものの熱量の高いファンは大勢いたのでこのままゴッドタンのようにテレ東のお笑い番組としてずっと続いていくのだと思っていましたよ。どっちかっていうと一社提供なのにここまで続いたのが奇跡だったようですが…。

428プレゼン、園山さん全般、はんだ付けクイズ、クロスフェード、ヒラコパーティー、熱海でのロックマン、ゲーム人狼のラーメン石神氏、二郎会VSザコシ軍団のですよ。、サシャナゴン、直近ではタイピングオブザデッド回のザコシの文字起こしなどなど、思い出深いシーンや回を挙げるとキリがないですね…。

初回からほぼ全部の回を見てきたし、スカイツリーのイベントも行ったし、配信ライブも両方買ったし、自分でもびっくりするくらいこの番組に思い入れが生まれてまして、本当にショックです。なんだか勇者のフォーマットそのままにMCがマヂラブになっただけなのではという「マヂカルクリエイターズ」が来週から始まるのである程度救われそうですけども。

勇者自体は今後は有料配信で細々と続けていくらしいので付き合い続けていきたい所存です。園山真希絵とクイズ王古川のマルマルモリモリなんてイカれた画が見れるのは勇者だけでしょうし。…古川さん激ヤセして髪染めてえらいことになってますがイジッてもいいクイズ王のスタンスは変わっていないことを祈るばかり。ヤマグチクエストも配信では呼んでほしいところ。深夜最終回で清算して終わりでは寂しい。やっぱり番組の立役者ですから。ヤマクエの登場でお笑いとゲームのバランスが丁度良くなってお笑いはそれほど興味なさそうなゲーマー層も好意的になりましたからね。体感ですけれども。

今日の最終回はですよ。に園山さんに久々のラブレターズにと最後まで勇者らしさを貫いているやべぇ回になっていそうなんで楽しみです。見届けようじゃないか。

 

〇有田ジェネレーション

有ジェネも地上波では終わり、今後はparaviに移行してしまうと。

paraviでとはいえ続くので思い出話するのはテンションが違う気もするのですが、やはり桐野のフルーツあるあるをリアルタイムで経験できたのは本当に良かった。あの時のフルーツあるあるフィーバーは見てた人しか分からんでしょう。最後にやったのはフルーツあるあるメタルでしたかね。番組内ではすっかり飽きられたものとして扱われてめっきりやらなくなりましたが、まだ味すると思うんですよねぇ。まだやってほしい。

桐野の面白いネタは何故面白いのか言語化が出来ないし本人もどこまで意図して作ってるか分からないので今後どうなっていくか全く分かりませんがもっかい輝いてほしいんですよねぇ。無理かなぁ。

アングラ軍団でいうと、ゴスケはちょっとよくわからないんですけど、最後に出てきたタカマッチには初期桐野のようなものを感じたので今後も見たいんですが…。

こっちは勇者ほどショックではないのですが、勇者以上にここでしか見れない芸人が多いので、困ってます。これだけのためにparavi契約するのもなぁ。

 

真空ジェシカのラジオ父ちゃん

昨日本当に終わってしまった。踊り場の後枠、週替わりにするならラジ父枠移動で継続でいいじゃないかってどうしても思ってしまいますね。どこまで素の部分を出すのか、ラジオでのスタンスについて葛藤はあったと思いますが、真空ジェシカのスタンス好きなのでこれはこれで良かったと思うんですよ。ボケ倒す川北と振り回されるガク面白かったよ。2人のラジオはもっと聴きたいので(ギガラジオあるけど)、こうなったらM-1で結果残してANN0とかはじまらんかな。
後枠はオズワルド。オズワルドも好きだし特番のここオズも面白かったので楽しみです。

 

〇青春高校3年C組

夕方帯で生放送→夕方帯で収録→深夜週一と紆余曲折あった青春高校がこの3月でプロジェクト終了。これはまぁ全くショックではありませんが、書いておこう……。この番組はなぁ……。信じられないかもしれませんが夕方生放送時代はたしかに面白い回があったんですよ……。

佐久間さん目当てでバラエティーとして見始めて、面白い回もあったし、まぁ見続けたらそりゃ生徒たちを応援する気にもなるし、ということで頑張って見届けて(と言いつつ深夜にいってからは全然見てませんでしたが)……。

いやほんとに、アイドル路線に舵切ったのが大間違いでしたよ……。いつだったか30分丸ごとアイドル部のVTR見るだけの回でカズレーザーが「この番組はもう完全にアイドル番組になったんですね」って言ってたのが印象深い。担任の中でもカズレーザーバカリズムは最後までバラエティーやろうとしてくれていたなぁ。相当辛抱強く見ていた方だと自負していますが、共学か別学かで論争していたところで、一応のコンセプトを全否定する気かいなと、もうこの番組厳しいなあと思ったことを覚えております。あとは感動押しもきつかったな……。同調圧力で生徒にバンジー飛ばせたのとかなぁ。あれでノブナガ信太が番組降板したのは気の毒だったな。生徒の絆やらなんやらでめちゃくちゃお涙頂戴する割にフェードアウトしてった生徒になんも触れないとか、明らかに不自然で不気味でしたよ……。ある程度しょうがないにしても。アイドル路線に突き進み始めて番組の不誠実な面が目立ちましたね……。

これのために上京したとか大学中退しちゃった子とかいたと思うんだけどどうすんのかなぁ。芸能活動続ける子も就職する子もそれぞれ頑張ってほしいですね……。

 

〇トゲアリトゲナシトゲトゲ

テレ朝のバラバラ大作戦の新番組です。Aマッソ加納×3時のヒロイン福田×ラランドサーヤ。THE W以降、Aマッソの露出がじわじわ増えて遂に(加納だけだけど)MC番組を獲得したのが嬉しい限り。俺はAマッソをずっと面白いと思って応援しているのでどんどん売れてほしいし、賞レースも頑張ってほしい。

まぁ毒強めの番組になるのでしょうが、この番組に関しては期待半分不安半分というところ。というのも正直サーヤがそれほど好みじゃない。ラランドと、ニューヨークもそうなんですけど、おそらくこの2組は、なんでしょうね、僕とバカにするものの対象が違うのかな。相容れない部分がある気がして。評価されてる部分は理解出来ていますが。

バラバラの番組はYouTube等を意識して気軽に見やすいようにということで、20分枠となっていますが、これ結局成功してるんですかね?僕個人としては、さまぁ~ず論と秋山とパンはちょこちょこ見てましたが、結局あんまり視聴習慣がつかなかった。TVerで見ると時間の割にCMが多いなと感じちゃうし、30分枠より当たり前ですが見応えはないですからね。

今回の改編を見るに結構お試し感覚で番組入れ替えていくっぽいですが、せっかくなのでこの番組は続いてほしいですね。まぁまだ始まってもないんですが。

 

〇マヂカルクリエイターズ

勇者のとこでも触れましたが、マヂラブの冠番組がテレ東月曜深夜でスタート。青春高校の後枠が分割される形なのかな。

板川Pがツイッターにあげてるオフショットが完全に勇者のそれなんですよね。見覚えのありすぎる部屋とカーテン、マヂラブにオズワルドにGAG宮戸って。更に、一応ゲーム番組ではないようですが、岐部先生も関わっているらしい。

初回見てみたら意外と勇者じゃない可能性もあるだろうから見てみてって感じですね。でもまぁ、板川Pでこのメンツで面白くならないわけがないと思うので期待大です。

そのうちアルピーゲストに呼ばんかな。

 

マヂカルラブリーオールナイトニッポンゼロ

過去3回の単発も面白かったし、M-1も獲ったし、ということでマヂラブが納得のレギュラー化。

2017年のM-1の感想記事で僕はマヂラブのことを「オタク人気が凄い印象があるが僕にははまらない」とか全体的に結構なことを書いてるんですが、去年のM-1準決勝で1番笑ったのマヂラブだし(決勝も最高でした)、今や冠ラジオまで楽しみにしてるんだからすごいっすよね。この3年で、主に勇者のおかげで野田クリに慣れて好きになったのと、お笑いの好みもよりオタク寄りになっていったということでしょうか。

 

オールナイトニッポンX

この間突如発表されたオールナイトニッポンの新ブランド。芸人枠はぺこぱとフワちゃん。2組とも単発が面白かったので納得ですね。フワちゃんは単発の感じを毎週続けていく感じだったら頭がおかしくなりそうなので毎週は聴かないと思いますが、そろそろ賢い面を見せてファンを増やしに行く方向だったりもするんじゃないか?とも予想してます。仲いい加納とか森本を積極的に呼んでほしい。

 

空気階段の踊り場

深夜から月曜0時に昇格&1時間枠ということでこれは嬉しい。踊り場は寿司泥棒のアフタートークから入りまして、面白かったのでそこからずっと聴き続けてます。

去年はキングオブコントでファイナル進出、KOUGU維新で大量のファン獲得、単独も大好評と順調に売れてますね。今年のキングオブコントも楽しみです。

 

〇24時のハコ

ガボディの後枠は月替わりだそうで、初回はかが屋。加賀が復帰して勢いそのままって感じですかね。聴きたいと思います。好きな芸人が続いたら嬉しいですけどどうなることやら。デドコロなんかもあるし最近こういうの多いっすね。

 

勇者とラジ父のショックがあまりにも大きいのでプラマイだとギリマイですが、とりあえず今日は2年ぶりのオールスター後夜祭を楽しみたいですね。ご時世的に回答者が少ないのは寂しいですがやってくれるだけありがたい。